いろんなものに対する欲求が、どんどん偏ってきているこの頃です。
たとえば、洋服。
ヤフオクとフリマでしか買ってません。しかも、年に2着くらい。
なんかもう、どーでもよくなっちゃって。流行とか。
女子特権はほぼなくなっているのに、女子に押しつけられる窮屈な
不文律だけは「イキ」である年齢としては、もういいよ、女子を卒業させてくれよ、
という心境でして。化粧品も100円ショップさ。
おじさんだかおばさんだか、見た目でわからない人っているじゃないですか。
最終的にはあそこまで行けると人生がすごく楽になるんじゃないかと。
いかにもな腐女子など、10代だろうが20代だろうが外見も行動も
「降りてる」人はいますが、おじさんだかおばさんだかわからない領域まで
行くと、あの佇まいから「気の毒さ」すら抜けると思うんだよね。
あと、食欲も。
「食べる」といったら、もっぱら家メシ。
なるべくおいしく手早く作りたいんで、工夫はいろいろしています。
昨年は料理の腕がめきめきっと上がった年でもありました。
でも、こう、フレンチとか、懐石とか、蕎麦の名店に行きたいとか、
そういう、本格的うまいものへの欲求がなくなってきてます。
「飲む」といったらせんべろばかり。
せんべろなんて、酒もつまみも、そこまでおいしくはないですよ。
たいがい、清潔感もないし。
でも、だからなんなんだというか…
飲んで楽しく話せればどうでもいいやという感じで。
友人が増えたんで、飲みにいく頻度はかえって上がってるのに。
なんでこんな風に嗜好が変わっていってるのか、よくわかりません。
普通は、大人になるにつれて、ゴチャゴチャうるさい店がイヤになって、
安くてマズイ店がイヤになって、本物志向になっていくものじゃないの?
うちの王子は、まっすぐ王道を行っているので、彼と食事に行くときだけは
店主のこだわりを感じさせる清潔で美味なお店に連れて行かれます。
確かにおいしい。
でも、どうも、「やっぱりこういう店で飲みたいわね!」とは思わない。
穂村弘さんじゃないけど、「いっかげん」が苦手なのかな。
店主が温厚であっても、顔さえ見せなくても、言葉以上に
料理や店のたたずまいから滲み出る「いっかげん」が。
その苦手さは、限りなく「申し訳なさ」に似ています。
ゆるさ中毒。
とでもいうのかなあ。
洋服でも食でも酒でも、性欲でもいい、なんでも、欲望に忠実に、
より良いものを求めることは、一般的には自堕落とか、無駄使いとか、
狭い意味での煩悩だと思われてるじゃないですか。
でも、それがお金をただ浪費する行為だとしても、より良いものを
求め続けるなんて、精神力と体力がないとできないんだもの、
向上心にあふれた行為だと思う。
どこかでハングリーじゃないと無理だよ。
これって精神的体力が衰えてきているのか、それとも単に私が
「そういう趣味の人」だというだけの話なのか、どっちなのかなあー。
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