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京都旅行記 一日目(下)

全然関係ないんだけど、
「だんなさん、誰に似てるの?」って聞かれたときは
「作家の大沢在昌にちょっと似てます」と
答えることにしてます。こんな顔

王子のほうが目が大きいけど、輪郭や眉が似てる。

しかし「王子」と書くのもこっぱずかしいことだよなあ。
けっこう厚顔ですよね、私も。

おっと。本題だ、本題。

で、京都旅行記の続編です。
これでやっと1日目が終わります。

「京都旅行記 一日目(上)」はこちら。

「京都旅行記 一日目(中)」はこちら。


落柿舎から500メートルほど歩いて、清涼寺に来ました。
ここ、とても気に入りました!

私ね、デッカイ寺がほんっとに好きなんですよ。
圧倒されるくらい、ドッドーン!と大きいのが好き。

高さ・幅ともにビッグで、かつ古い木造の寺を見ると、
ハリウッド超大作映画を見たときのような興奮と感動で、
心の底から、スカッ!とするのです。

知恩院の木造門なんて、震えましたもん。
イカス!カッコイイ!と痺れましたもん。

そういう、「寺の善し悪しをデカさで決める会」を
発足してもいいくらいにデカい寺を愛している私にとって、
清涼寺はツボのど真ん中。


遠目から見ても、近くから見ても、しみじみデカい。
しみじみデカいって、よくわかんない表現ですが、
大きいわねえ、という感じじゃなくて、
「でけえ!」って感じのサイズなんですよ。
…ますますわかりませんね。

18_seiryoji (清涼寺。かっこいい)
デジカメやパンフレットでは伝わらないのが残念!

しかし、清涼寺の実力は、このデカさだけではないのです。
もっと素晴らしいものが本堂の中に!!(拝観有料)

それは…十六羅漢図。
とても大きくて、ふすま4枚分くらい(←印象)。
お釈迦様の高弟である五百羅漢の方々が八面六臂の活躍をなさる
いきいきとした宋画であります。

もう、いきいきしすぎてて、見れば見るほど
トラウマになりそう

撮影禁止だったので、現品をお見せできないのが残念です。

覚えている限り説明しますと、何十人もの登場人物が
描かれているのですが、人体のバランスがみんな少しずつ
おかしくて、手足が細すぎたり、頭がでかすぎたり、
奇妙なゆがみ具合をしています。

しかも、顔色が全体的に死人。土気色。
また、その顔立ちは、体よりさらにバランスがおかしくて、
おでこが広すぎたり、目が大きすぎたり、
鼻がつぶれていたり、もはや妖怪です。

それだけでも異様なのに、図の中央には、
キャー!!!
木の枝で首を吊っている明らかな自殺者が!!

この首吊りさんの表情・顔色・手の垂れ下がり具合、最悪。
青ざめてて……ダラーンとしてて…夢にでる……。

取りすがるように遺体を下ろそうとする家族の人まで
ご丁寧に掻き込まれています。鳥肌。

背光を持った羅漢さんが教典を手に、その人を
済度しようとしてるシーンなのですが、
その教典から、なぜかビームが出てます。ビーッて。

国宝というからには相当古い年代に書かれたのでしょうが、
特撮モノの原点を見ました。

かたや隅のほうでは、犬に人面がくっついたような妖怪を
踏みつけ蹴散らかしている羅漢さん。
この人頭の犬妖怪、卑屈な顔しててすごく弱そうなので、
傍目にはいかついおっさんが子犬をいじめているようです。

また別の隅の方では、中空より突然出現しつつある
餓鬼・妖物の類を、やっぱり教典ビームフラッシュ
ビビビーと退治している羅漢さん。

この羅漢さん……顔の皮膚を片手で…剥いでます。
むいてます、自分の顔の皮膚を。めりめりぃっと。
めくれた皮膚の下からは、もう一つの顔が!

トータル・リコール……!!

…でも、これがまた、剥く前の顔も、下から見えてる顔も、
どっちもどっちなので (当然どっちもすげぇ怖い)、
どう変身したいんだかさっぱり伝わってきません。

すごい芸を持ってるなあ」という感想でいいんでしょうか?

などなどの、阿鼻叫喚絵図が極彩色で描かれているのでした。
寺よりは地方の秘宝館に似合うシュールさ。

その他、ここの寺の木造もいかしてます。
赤や緑や金で彩色されてて、眉毛も太いし、ギョロ目だし、
そこはかとなくバッタモンのチャイニーズテイスト。
是非とも生でご覧ください。

もう、いろんな意味で、清涼寺ラブ☆です。 たまらん。


常寂光寺か清涼寺か忘れたのですが、お寺の拝観ノートに
王子が「妻とケンカせずに旅行できますように」と
こっそり余計なことを書いてました。

みんな「ここに来ると心が洗われます」などと敬虔なことを
書いてるのに、俗っぽさ極まりなし。

とりあえず、「ケンカなんかしないヨ☆」という吹き出しとともに
横にマンガを書いておきました
「お寺へのメッセージをどうぞ」と表紙に書かれた
拝観ノートの意味をまったくわかっていない夫婦です。

清涼寺のこじんまりとした庭は、春を待っていました。
なーんてね。
このこしゃくな言い回しは、悔し紛れです。

清涼寺の寺、梅の木が多いんで、雪も降ってない1月に
見るべきものがないんですよ。枝ばっかりですよ。
春に来たかったですよ。もーこればっかり言ってますよ。


化野念仏寺をまわって大覚寺に行きたかったのですが、
疲れてきたのと寒いのとで、今回は念仏寺をパスしました。

500メートルほどの距離を歩いて、大覚寺へ。

見事な松が迎えてくれます。広大な敷地を持つお寺です。
19_daikaku_matsu(背の低い松がモコモコ)
モコモコに見えますが、ダイブすると多分かなり痛いです。

21_daikaku_kinen(門の前で記念写真)

とにかく広くて、見るところがたくさんありましたよ。
気に入ったのは、ここ。
22_oosawaike (広い濡れ縁)

五大堂から張り出した、眼前に池を一望する濡れ縁。
大沢池は、日本最古の庭苑池だそうです。

高貴な人々が、楽師を迎えて観月の宴など催し、
船遊びをしていたのかと思うと、
風雅な気分にも、また、
大昔から金持ちはなんちゅう贅沢をしとるんだと
ひがむ気持ちにもなりまして、複雑です。

台に出ると、いっせいに鴨が大沢池から飛び立ちました。

なんとも、本当に……素晴らしい景色なのです。
静かな水面、障害物なく、ぽっかり広がった空。

夕暮れの、うっすら光の照度が落ちてくるなか、
千年を経た古刹から見下ろす大沢池は、ここがどこで、
今がどの時代かを一瞬わからなくさせる引力に満ちてました。


あと、大覚寺で気に入ったのは、霊明殿。
むっちゃオススメスポットです。

赤い。赤いです。
赤。赤。赤赤赤赤赤赤赤赤赤!

赤いんですよー、どこもかしこもー。

床も柱も天井も、障子の桟から格子戸まで、
んもう、なにもかもが真っ赤っか!!!

パッと見、「幻想的ねー」と思って入ってみたのですが、
思ったよりもすんごい圧迫感あります、赤一色というのは。
どこまでも赤。しかも夕暮れ。怖いっつーの!

23_remeido (暗い赤でしょ)

顔が映るほど磨き込まれた、不吉に濃い赤色の廊下を
ギシギシ…と踏みながら歩きつつ見渡す堂内は、
どこを見ても非日常的な赤一色。

幻想的なんていう可愛い感じじゃなく、異次元に
トリップしたような、船酔いじみた気色悪さなんですよ。
怨念…とか、呪い…とかが似合いすぎる色合い。
今、突然、キエーッ!などと叫び声が聞こえてきたら、
確実に腰を抜かす自信があります。

こんな不思議ワールドまで体験できるなんて、お得すぎ。
大覚寺もステキなお寺でした。

さてさて、これにて本日の京都お寺巡りコースは終了です。

寺なんてそんなに楽しいかな?と思ってましたが、
思いがけず、ものすーっごく楽しかったですね!

しかも、なんというか、飽きないです。
何度でも見たい、四季折々に来てみたい、そう思いました。

大覚寺前からバスに乗って、市街地に戻りました。

そして…
ミーハーにも、鍵善の葛切りを食べてきましたー☆

24_kagizen(葛切りー♪)

江戸中期創業の、老舗の和菓子舗です。
「風光る」という新撰組ものの少女漫画にも登場します。

幅がかなり広い葛切りは、つるんつるんしてて、
微妙なシコシコの歯ごたえがあって、喉を滑っていくときの
何とも言えない「きれいな香り」には、深呼吸しながら
瞑目してうっとり…です。
使ってある水が素晴らしい感じがします。

私は黒蜜で、王子は白蜜でいただきました。
もう大満足。美味しかった。芸術的に美味しかった!

なのに王子は
「どうしてこんな腹の足しにもならない菓子が
ラーメンと同じ値段なんだろう」 などと言ってます。

約5分間無視の刑に処す。


急いでホテルに帰り、汗まみれの服を着替えてから、
ごはんを食べにまた祇園に引き返しました。

本日の夕飯は、王子の友人、Hさんにおまかせです。

Hさんは、王子が高校のときの野球部仲間。
京都の大学に進み、京都で就職されたので、もう10年以上を
京都で過ごしてあります。
安心しておまかせできる心強いナビゲーターなのです。

祇園にて、Hさんと、その奥様A子さんと合流。
Hさんは私たちの結婚式に出席してくださいましたが、
A子さんとは初対面です。ひととおり挨拶をして、お店へ。

ぽっぽ亭」という居酒屋に連れてきてくださいました。

値段は安いのですが、びっくり!
なにを頼んでも、はずれなく、ものすごくおいしい。
家の近所に欲しいです、マジで。

海老芋の炊いたんや、ミノの湯引き、生麩の田楽。
特に、京野菜のグラタンは、豆乳でしあげたアッサリ味で
日本酒にも合い、夢中で食べて飲んでしまいました。
25_popo_agedasi (生麩の揚げ出し)
26_popo_mino (ミノの湯引き)

王子の高校時代の話や(いじめっこ街道を驀進していた模様)
A子さんの日々の失敗談(詳しく書きたい…ものすごいです)、
仕事の話などで盛り上がりました。

かなり酔っぱらいました。
いや、あの、私と王子がね。
なんせ、記憶、なくしちゃったからね。

HさんとA子さんは、明日もお仕事なので、ちゃんとセーブして
大人の飲み方をなさってましたよ。

いまだにやんちゃな飲み方しかできないうちらは
実は恥ずかしい大人なのでは。書いてて悲しくなるなあ…。

途中まで一緒にタクシーに乗せてもらって、
ホテルまで帰ってきました。かなり楽しかったです。
王子の友人は、ホントにいい人ばっかりです。


さて。
部屋についた途端、タクシーの中から意識不明だった王子は、
部屋に着くと同時にベッドに倒れ込んでしまいました。

歯くらい磨けといって起こしたら、半分眠ったまま
不機嫌に文句たれはじめたので、面倒くさくなって、
布団も掛けずにほったらかしときました。

風邪でも何でも引くがよい。


明日は、洛北の観光に行ってきます。


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