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「反則王」

明日、「大統領の理髪師」を見に行って原稿を書く
お仕事があるので、下調べとして、
ソン・ガンホとムン・ソリの出てる映画を見ることにしました。

もちろん、映画の背景である、1950〜1980年までの
韓国の政治事情についても調べものをします。

この前、「僕の彼女を紹介します」でお仕事したときも、
主演のチョン・ジヒョンが出ている映画で、
レンタル出来るものは全部見ましたし、
その監督が関わっているものも見ておきました。

実際に書くのは、鼎談形式で軽妙に映画を紹介する内容なので、
直接役に立つことじゃないんだけど、予備知識ゼロで
書くのは、あまりよろしくない気がするんですよね…。

というわけで、2回に分けて、以下を借りました。
ソン・ガンホ出演作「JSA」「反則王」「爆裂野球団!」
ムン・ソリ出演作「オアシス」「ペパーミントキャンディー」。

まず、ソン・ガンホ主演の「反則王」を見ました。
この人の出ている映画は「シュリ」を見たことがあります。

「シュリ」は、公開当時、映画館に見に行ったのですが、
今となってはハン・ソッキュの顔なんかぼやけてしまってて、
眉間の皺がかっこいいチェ・ミンシク様と、
画面いっぱいにヌボオーッと広がるソン・ガンホの顔しか
思い浮かびません。

ハンサムではないのですが、
かといって取り立てて不細工でもないのに、
なぜこんなにもインパクトがあるのでしょうか、ソン・ガンホ。

今回、3本とも見て思ったのですが、この人の顔って、
いっつも画面いっぱいいっぱいじゃないですか?

顔に余白が多いからそう思うのかしら……。

ひどいことをいろいろ言ってますが、かなり好きです。
なんとも言えない愛嬌があって。
一度見たら絶対に忘れられない個性。 まさに役者。

「反則王」のあらすじは、
ダメリーマンのガンホが、いじめっこ上司の得意技である
ヘッドロックをかわすためプロレスの門を叩き、
あれよあれよという間に反則専門の覆面レスラーに
なってゆくストーリーです。

弱々で筋力がなくてタプタプの体型だったガンホが、
まがりなりにもレスラーになっていく過程が面白いです。

でも、ハリウッドみたいに、段階を踏んでレベルアップさせて
感動ものに仕立てるのではなく、
なんだか、淡々と…ホントに淡々と進んでいくんですよね。

木製の反則専用フォークを使わなきゃいけないのに、
間違って金属のフォークを使っちゃうとか、
韓国映画おなじみのコテコテギャグも満載。

たまたま入門したプロレス事務所が、実はガンホが
幼い頃あこがれていた覆面レスラーの事務所だった、とか、
あこがれの職場のマドンナに完膚無きまでにふられる
(というか土俵にあがってない)シーンとか、
ちょっとしたサブストーリーもいいです。

全体としては、「すごく面白い」とは思いませんでた。
だから、是非見てください! と言う気にはなりません。

退屈せずにすんだのは、ひとえにガンホのおかげ。
「微妙な表情の揺らぎ」を表現するのがすごく上手!

「しまったー」っていう顔とか、「びくびく」してる顔とか、
失恋して「うぉーっ!」とか、大げさじゃないのに、
むしろ無表情なのに、ちゃんと気持ちが伝わってきます。

ダメリーマンぶりもリアルです。
姿勢の悪さとか、発散してる弱々しい空気とか、
いかにも契約取れなさそう…という感じ。うまい。


ガンホが好きとか、プロレスが好きとかなら、
見て損はないのではないでしょうか。

あと、イヤな気持ちになるようなシーンはないので、
ひまつぶしにもいいですよ。適度にぬるいし。

ラストシーンもなかなかいいですよ。

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