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2005年6月

引っ越します、たぶん

引っ越すことにしました。

笹塚を心から愛しているので引っ越したくはないのですが、
もう少し広い家に移らないと、本が部屋を圧迫してます。

笹塚で2LDK以上を探すと、予算オーバーしちゃうのです。
(PG時代なら予算は余裕しゃくしゃくだったと思うのですが、
逆に広い部屋が必要なかったし、難しいもんです)

郊外にひっこんで、広くて安い部屋を見つけたいと思います。


* * *

昨日は、王子が会社にお泊まりでした。

仮眠室は寝づらいだろうに、ご苦労様です。かわいそう。


となりに人がいないと、ベッドが広くて変な感じ。

真ん中に寝ればいいのに、なんとなく端っこに寄ったりして。

いつも王子が寝ているあたりをふんふん嗅いで
「やっぱ男の人のにおいっていいなー」と思ったり (←変態)


あと、夜中の物音にビクッとしちゃいますね。
変な人が侵入してきたらどうしよう!!などと妄想が膨らみ、
怖くなってしまいます。

一人暮らしをしていたときは、そんなこと平気だったのに、
なんだか弱くなってしまいました。

知らないところで守ってもらっているからだと思います。感謝。


さて、1日一冊以上読書を自分に義務づけましたので、
本日から読む本を報告します!

6/28
 内田樹 『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)
  午前中の空き時間で半分ほど読みました。
  わたくし文学部哲学科出身なんで、こういうの大好きです。
  しかも卒論が「浄土真宗の妙好人と痴愚聖人」だったので
  内田さんの浄土真宗シリーズは楽しく読んでいます。

  余談ですが、哲学科出身のプログラマって多いんですよ。
  哲学とプログラムは構造が非常に似ています。当然だけど。

 外間守善 『海を渡る神々 死と再生の原郷信仰』 (角川選書)
  宮古島に行くから、というのもありますが、
  ニライ・カナイについてずっと気になっていたので。


曾丹と安吾

思うところあって坂口安吾全集をパラパラと読み返しました。

安吾の作品の中で私が「最も美しい」と信じている
『紫大納言』を読んでいるときに、

高校生の頃を鮮やかに思い出し、
なんともいえない気分になってしまったので、思うまま記します。

(ただいまかなり酔っぱらっているので、乱文御免)


私が百人一首で一番好きな歌人は曾禰好忠、
通称・曾丹(ソタン)です。


高校1年生のときに初めて百人一首を通して読み、


「由良の渡を わたる舟人 かぢをたえ 行方もしらぬ 恋の道かな」


に触れたときの衝撃は忘れられません。
和歌を詠んで鳥肌が立ったのはこれが最初です。

この美意識。ショックでした。 それから、ずっと好きです。


この歌の一節が、『紫大納言』にも出てくるのですね。


天女への恋に狂った大納言に、猿のような童子が繰り返し、
手を叩き、踊りながら笑いさざめくのです。


「行方もしらぬ恋のみちかな」


「行方もしらぬ恋のみちかな」


「行方もしらぬ恋のみちかな」


・・・・・・。


幻想的なシーンに漂う真っ暗な迷いに身震いしました。

天女に対する、手に入らない月を仰ぎ見るような憧れ。狂おしさ。
恋獄の月はなんと冷たく、冴え冴えしく、美しいのでしょう。

月。 ムーニー。ルナシー。ルナティック。

坂口安吾に出会い、貪り読んだのもまた、高校1年でありました。

曾丹と安吾の出会いによって、
恋というものはデートやらときめきやらではないらしい、と
子どもだった私はなんとなく了解しました。


きらきらした甘いものではなく、
『紫大納言』や百人一首や、太宰治の『駆け込み訴え』
のような世界なのだと思ったのです。

(百人一首はともかく、ちょっと偏ってる気もしますね。)

紫大納言は恋情の果てに我が身は一掬の水となって消え去り、
『駆け込み訴え』のユダは端金で恋着する人の命を売り払う。

逆の行為は、しかし、私には同じことに思えました。

たぶん、これが恋というものなのだろう。
高校のころ、漠然とそう感じ、強烈な魅力と恐怖を覚えたものです。

・・・ただ、狂恋こそが恋の至極であると、

わけのわからない、

「かぢをたえ」るもの、

「陸奥のしのぶもぢずり」のように乱れるもの、

「あやめも知らぬ」ものが恋であると、

漠然と捉えたものが間違っていなかったことは、
私の人生が、あるとき証明することになります。

(高校生のときにもカレシはいたんですけどね、
それは高校サロンの社交というか…恋ではなかったから)


狂恋が私の人生の軸を1度、大きくねじ曲げました。

24才、1度目の結婚がほぼ終わり、しかしそれを「公表するな」と
親兄弟からストップがかかっていた頃のこと。

お互いに、世間的には「公式な恋愛」ではなかった。


あの圧倒的なパワー、陥ったものにしかわからない空気、
踏みしだかれる心と身体、ばらばらに引きちぎられるような痛み、

そして、極上の麻薬を打たれたような、甘美な快感。


体重が減り、友人が減り、仕事が減り、
それでも私はかつてない幸福で全身が痺れていました。
こんなを書くほどに。


「誰に許されたいっていうの?
人をバカにしないで!」


胸ぐらつかんで、私が実際に言ったセリフです。
(恥ずかし気もなく! さすがに今は相ッ当に恥ずかしいがな)


あのときあの人が望んだならば、私はこの盲亀浮木の身命を
ミノタウロスの皿の上に喜んで投げ出したと思います。
テセウスを待たないままに。


ひとことで言えば、「どうかしていた」。


最近、「…どうかしてることを恋というのよ」 というセリフを
姫野カオルコの「ツ、イ、ラ、ク」で読んだときは、

ああ、そう、
そうだった、そうだったな…と、激しく共感したものです。


別れるときも一波乱ありました。
その相手が今、どこでなにをしているのか、まったく知りません。


あの時から遠く隔たって、こうして王子と穏やかな家庭を築いて。


二度と繰り返したくないと思いながら、ふるさとのように懐かしく、

一度で充分だと苦く笑いながら、安吾を読むたびに胸が痛みます。


もし、神さまから
「ひとつだけ記憶を取っておいてあげよう。
あとはぜんぶ失わなくてはいけないよ」 と言われたら、

あの、濃密で狂っていた半年を選んでしまうかもしれません。

いや、さすがにそれはないか……それでも、
愛惜してしまうと思うのです。

王子とは一生いっしょにいる、別れたくない、と思っていますし、
それに嘘はないのですが。

今の軸で比べたならば、比較にならないくらい王子を愛していて、
昔の相手のことなんて、悪いけど顔が思い浮かばないくらい
どうでもいいのですが。

それでも、愛惜してしまう。
私は水になれなかったから。


私は紫大納言にはならなかった。

一掬の水の中に溶けたりはしなかった。


こうして、したたかに生きているんです。


高校生のときと同じように、何かに憧れたままに。


はは。 くだらない感傷ですが、そういうことなんだと思います。



月9

たったいま、月9「エ○ジン」最終回を見たところです。

初めて見たのが最終回。
あっ、ちがう、初回は見てるか。二回目が、最終回。

よって、いままでのストーリーを知りませんので、
評価する気はございません。

ござらんのですが。
(あーこれ私の好みじゃないわ、ってことくらいはわかるけど)


展開のスピードについていけなかった…。
いや、あの、遅すぎて。 いらいらいらららら。

間の取り方、セリフまわし、場面の展開、
すべて、2倍速で回して見たい感じ。


タイガー&ドラゴンってすごかったんだなあ。
今期、唯一見たドラマがこれだったのがまずかったのかしら。

クドカンのドラマは全部見ていますが、
中でも話の運びが早いですからねー、T&Gは。

たまにチャンネルサーフしてて他のドラマを見ると、
トロトロした思わせぶりな場面にちゃぶ台をひっくり返したくなります。

たいした場面でもないんだから、ちゃっちゃと先に行けッ!!

それは言うなれば、

ミリオネアでみのもんたが
簡単な問題なのにやたら引っ張ってるときと同じような苛立ち。

もしくはkiroroが陳腐なフレーズをとうとうと
繰り返し歌い上げているのを聞いてるときの苛立ち。


そこ、ためるとこじゃないから!
次に行って、次に!
まいて、まいて!


って感じですね。

ストーリー全体のことは評価できませんので、
最終回のドラマテンポの好みの話です。


こちん

コチンと来たことを大切にしよう、と思いました。

カチンではなくて、コチン。
正負にかかわらないひっかかり。


川上弘美の「おめでとう(新潮社)」に収録されている
「冷たいのがすき」の章子さんが言うには、

「カチン、みたいに、陰性の雰囲気はないの。ただ、当たるだけ。当たって、やな感じになるときもあるし、いい感じになるときもあるから」(p153)

というようなこと。

(だけど
「六四の六分で、章子の「こちん」は「やな感じ」に傾くことが多いと、僕はひそかに思っている」(p153)
のだそうだが、それは私のコチンも同じです)


「アウトプットできる機会がないと忘れてしまう」という
名言を昨日聞いてきまして、

ほんとうにそうだよなあ、と思いますので、なるべくメモなどして
アウトプットの機会まで大切にしていきたいと。


育つ気配のあるタネに自覚的になろうと思います。

あんまりにも情緒的にぼんやりと生きてきたから。


コチンなんて言い方自体が情緒的なのは承知なのですが、
「男の言葉」は好きになれません。

男の考え方、男の論理運び、のようなものは、
すごいなあと思うのだけれど、なかなか血肉にならなくって。

苦手であります。


とりあえず「コチン」ですね、コチンを大切に。

人に伝えるべきことだと思ったら、源を探して、解決策を考えて、
伝えるための場所(論理)にマッピングしようと思います。

(これは男パワーを使うんですけど、「標準語」ですから、
伝えるときには標準語をちゃんと使いますよー。
自分の中では別に方言使っててもいいかなと思うけど)


きゃっほー♪

7月12日から、宮古島に旅行に行ってきますー♪


3泊4日です。
まだ梅雨明けしてないかな。微妙かも。

どうかどうか、晴れますように!

1日でいいから、あの茄子紺からアイスグリーンまで変化する
奇跡の海を拝ませてちょーだいませ!

シュノーケルして釣りをしてカヤックやって、それからそれから…

宮古すば!
島豆腐を使ったちゃんぷる!
ぽうちゃたつやのお料理!


18才のときから、毎年、沖縄の離島に旅行しております。

竹富島も小浜島も石垣島も西表島も波照間島も好きですが、
宮古島が一番好きです。

海が圧倒的に美しい、というのもあるのですが、
なにか、空気に不思議な濃度がある気がして。

ここには神さまがいるのではないかしら、という空気。


今年は貧乏年なので(PGのときと比べて何分の1だか)
夏の旅行はあきらめていたのですが、

太っ腹な王子様がプレゼントしてくださるそうです。


プレゼントですよ、プレゼント!
男との旅行なんて、割り勘でしか行ったことないよー!

( もてないんだなーとかつっこまないようにっ!
「出す」と言われてもお断りして払ってたんですよーだ。

※ちなみにいわゆるホテル代の話ではナイ。
遠方への旅行のことであります )


持つべきものは夫だなあ。
というか、夫婦って気楽だなあ。

お金を出してもらうことでの力関係をあんまり意識しなくて済むし。
ゼロじゃないけどね。


結婚1周年の記念品ということで、遠慮なくご馳走になります。


わーいわーいわーい、宮古島だー!

2年ぶりだー!きゃっほー♪



むかしの友人

昔の友人が、鬱病で出社できない状態だと聞きました。


私は、その人のことが好きではなかった。

憎んでいたと言ってもいいくらい。

ケンカもした、ぶつかった、人にたくさん愚痴を言った。

ひどいことを言われた、された、仕返した。

そして、音信不通になった。


いい意味ではないのですが、
とても濃いつきあいをしていた時期があったと思います。


だからでしょうか、今の彼女の状態をいい気味だとは思えません。

話を聞いた日からずっと、胸のどこかが痛んでいます。

知り合い程度の人ならば、何を思うこともなかったでしょう。

私はそれほど優しい人間ではありませんから。


「私ってどうしてこうなんだろう」と、そういえばよく言っていた、
などなど、
どうも、いろいろなことを思い出してしまいます。


よくなってほしい、克服して欲しい。

また付き合いたいとも思わないし、
過去のいろいろを許す気もないけれど。


ちゃんと病院に行って、早くよくなってちょうだいよ。

たのみますよ。


韓国映画「スカーレットレター」

5月末の話なのですが、
「スカーレットレター」を見てきました。お仕事ですが。

イ・ウンジュの遺作となってしまった映画です。


あらすじ:

強盗殺人課の課長であるギフン(ハン・ソッキュ)は、
前途の保証された有能な刑事である。
私生活では清楚な妻スヒョン(オム・ジウォン)に待望の
子どもが宿ったばかり。
良き夫として振る舞う傍ら、美しいジャズシンガーの愛人カヒ
(イ・ウンジュ)とも情熱的な恋愛を楽しんでいた。

ある日、ギフンは写真館の店主が頭を割られて殺害された事件を
担当することになる。第一発見者である店主の妻ギョンヒ
(ソン・ヒョンア)は、夫である店主に多額の保険金をかけ、
また、子供を何度も中絶していた。
ギョンヒは潔白を主張するが、彼女のまわりには疑わしい男たちの
影がある。
真相を追求するうちに、ギフンはギョンヒに惹かれていく。

妻と愛人、そして被害者の妻。
3人の女たちの秘密がひとつずつ明らかになるとき、
ギフンの順調な人生は狂い始めるのだった…。

***

シリアスな映画でした。

えー、一言で言うならば、
「不倫をしたらバチがあたるよ」という映画です。

ここまで酷いバチがあたることもそうそうないでしょうけれど。


苦言をいくつか。

そのいち。

サスペンス映画の楽しみは、やはり最後の謎解きでしょう。
二転三転に翻弄され、おおっ!と驚き感動する、あの快感。

だから、ここに手を抜いちゃダメなのです。
観客が心底感心するような、心地よい裏切り方をしてほしい。

なのに。

ネタばらしはよろしくないでしょうから、詳しくは言いませんが、
最後の謎解きはちょーっと反則だと思いますよ。

韓国映画のタブーに挑戦してるのだかなんだか知りませんが、
わざとわかりにくくしている「作り込み臭」が鼻につきます。

確かに、愛人と妻の秘密は予想もつかない内容でしたが、
どんでん返しのためのどんでん返しはつまらないのです。


「おおっ、そうくるか!」ではなく、
「なんでそうなるのよぉー!」と感じてしまいました。

リアリティを一気に失う瞬間。


リアルな設定じゃなくてもいいんです。
でも、リアリティは欲しい。

上質の虚構を楽しみに映画館に行くんだから。




そのに。

メインの事件として扱われる殺人事件が、
まったく、少しも、主人公自身の謎と絡みませんでした。

それが、見終わった後、すんごく不満。

主人公と妻と愛人の三角関係に隠された謎と、
担当している事件の容疑者であるミステリアスな未亡人の
秘密(事件の真相)とが、

まったくリンクしてないんですよ。


冒頭で勃発する殺人はこの物語の中心を流れる事件なのですが、
それはそれ、って感じで淡々と捜査が進められ、ラストになって
唐突に真相が語られます。

見終わった後、「なんじゃそりゃあ!」って気持ちになりますわ。
チョー思わせぶりにひっぱっといて、あっけなく別々の事件・・・。


もうひとつの軸である主人公の私生活については、
妻は隠し事をしているし、愛人は何かを知っているそぶり。

主人公だけが知らされないまま、秘密をひっぱるのですが、
これまた愛人の告白という形で最後にバラされます。


二つの軸に、一片の関係もなし。
「影響を及ぼし合う」程度の繋がりすらも、なし。


ちょっとは、ほら、こう、リンクしようぜ!

「事件の真相は、こうだ!」という驚きと、
「ああっ、妻と愛人にはそんな秘密が!」という驚きが、

なにも関係ありませんでした。 …というのは、

ちょっと、サスペンスとして、とっ散らかってますよ。
二つとも最後まで引っ張っといてさー。

ある意味、
その拍子抜け加減こそがどんでん返し、みたいな(皮肉)

せめて、事件を追ううちに主人公の心理に影響が出て
それが三角関係に影を落とし…くらいの関わり方はして欲しい。


きっぱり無関係すぎます。納得いかない、食いたりないー!




その他、些細な点。

たかが刑事が、なぜあんないい家に!?
たかがクラブ歌手が、なぜここまで豪華な家に!?

などと、笑っちゃう見どころが満載です。

かつての日本のトレンディドラマの上を行く無茶な豪勢さ。

まあ、インド映画に出てくる、気の触れたようなお屋敷には
及ぶべくもありませんが、でもかなりウケます。

シリアスな映画なんだから、もうちょっと現実感が欲しいよー。


と、さんざんクサしましたが、
見る価値がないかというと、そうでもない。

イ・ウンジュの最後の姿が見られますからね。


これが遺作となってしまったウンジュ嬢は、
「ハン・ソッキュ(島田紳介似)に夢中」という設定が忌々しいくらい
可愛らしく、妖精のように可憐です。

韓国の女優さんには珍しいくらい骨格に固さのない、
たおやかな容姿が好きでした。

ソウルのブルーノートで歌うシーンがあるのですが、
歌声も甘く愛らしい。

ヌードで挑んだベッドシーンもきれいです。

一見の価値がありますよ。


えー、最後にひとつ。


閉所恐怖症の人は、決して見ないで下さい。


この忠告を無視して見ると、必ずや後悔するでしょう。

つーか、死ぬと思います。はい。


物語の後半、暗く狭い地獄の空間が出てくるのです。

最後に、その空間が「開く」のですが、
こもった血の臭いが「むあっ」と漂ってくるような血みどろシーンに
すべての観客がドン引きする中、

「ぷっはあー!!やっと開いたよ!」
と、私は思いっきり深呼吸しました。(←プチ閉所恐怖)

いや、まじでつらかった。
あの狭さはいかん。思い出しただけであっぷあっぷしちゃいます。

真性・閉所恐怖の人は見ちゃダメですよッ!!



白十全

むしょうに食べたいのにどこにも売っていないんです。
夢に見るほど食べたいのに、手に入らないんです。

何の話かというと、白十全なす。知ってます?


2年前、浜田山の居酒屋ではじめて口にした白十全。

品書きには「茄子の刺身」とあり、物珍しさから注文した白十全。

味噌を塗って生のままかじりつくと、
ほとんど感知できない薄い皮、
カリリとした歯ごたえ、サクサクとした歯触り、

噛むたびに梨のように甘い汁があふれ、
上品な香りが口中に広がった白十全。


この世にこんなに美味しい野菜があったのか!?と感動しました。

新潟の伝統野菜らしいのですが、東京ではとんと手に入りません。


2年間、探してるんですよ。
売ってくれる農家をご存知の方がいらっしゃいましたら、
教えて下さいませ。


あああ。たまんない。思い出すたびに切なくなります。



余談ですが、その「浜田山の居酒屋」とは「じゆう軒」です。

一見普通の居酒屋ですが、料理が美味で、酒の種類も豊富。
特に、野菜ものは新鮮で素晴らしい。

満足度保証。お薦めしますよ!


「坐唯庵」で夕食

コスメの原稿完了!送信したぜイエイ!

今日は大学時代の友人と、
江古田のイスラエル料理「シャマイム」で飲み会。
シャマイムに行くのは3回目、お気に入りなのです。
ああ、あと数時間で、あの濃ゆーいイスラエルワインが飲める。
楽しみーっ!

***

えーと、今回は、5月末の話です。
元SE職場仲間アキちゃんと池袋で待ち合わせてサシ飲み。

酒徒さんのブログで読んでから、行きたいなーっと思っていた
楽旬堂 坐唯庵」で夕食してきました。

050531_01ZaianSakiduke

先付け。エビが美味しい。

050531_02ZaianSimesaba

しめ鯖。締め具合がちょうど良くて、肉厚。
しめ鯖が苦手なアキちゃんが「これ鯖っぽくない!」と
喜んで食べてました。イヤなにおいがしないの。

いい寿司屋の極上しめ鯖にはかないませんが、
居酒屋のしめ鯖の中ではかなりグッ!です。

050531_03ZaianTako

蛸の卵の塩から(だっけ?)。
つまみがほしい、というアキのリクエストによる。

食感は「粘着質なヨダレ」のようですが、味は塩辛いウニです。
ウニ好きな人は美味しく食べられます。ちびちびと。

050531_04ZaianKikizake

050531ZaianZurari

ここで聞き酒セット追加。宗玄・秋鹿・開運。
どれも、素晴らしく重厚な香り。開運、米の味が濃くてうまーい!
「日本酒って、お米から出来てるんだなー」という
当たり前のことをしみじみ実感する味なのです。

アキは鶴齢のセットを頼んでました。こちらはスッキリ系。
後口が爽やかで、大吟醸は白ワインのような香りがしました。

同じ日本酒でも、これだけ味が違うんだから、面白いですね。
もっとお酒に強くなりたいなあ。いっぱい飲みたい♪


050531_05ZaianTonsai

本日のメイン♪ 豚菜鍋です。

アキは、夏でも冬でも、しょっちゅう鍋を食べたがる子なので、
いつもお店探しに苦労していたのです。
だいたい韓国料理屋に連れて行ってました。
(ああっ、書いてたら宗家ガムジャタンに行きたくなってきた!)

なので、坐唯庵を知ったとき、「これだっ」と思ったわけです。
一年中、お鍋が食べられる。しかも、和食。嬉しい限り。


お鍋、とーっても美味しかったです。豚肉が厚いの!
ぺらぺらの薄切り肉とは違って、出汁をひいた後も
豚の味がしっかり。肉の繊維が、奥までしっとりしてます。

レタスはささっとスープにくぐらせて、しゃぶしゃぶで。
しゃくしゃくした歯ごたえが嬉しい、美味しい。

具もうまいんですけど、スープがまた、最高。
お店のブログによると、すっぽんから出汁をひく手法を
豚に応用してあるスープだそうです。
煮た酒の、ふっくらした香りが立ってます。

いい酒を使ってあるせいか、すっきりしていて濃い、という
贅沢な味でした。

最後は雑炊にしていただきました。
濃厚なスープは、米に吸われてもまったく負けません。

なにより、液状の時には出来なかった「噛む」という動作が
加わるのがいい。
米は他の具と違って個性の主張が強くないので、
スープを噛み味わっているような感じがします。

最後の1滴まで、美味でした。ふーっ、満足じゃっ!

その他に食べたものでは、しぼり豆腐を揚げた一品が
かなり高得点でした↓

050531_07ZaianTofu

豆腐の甘さ、油の甘さ、出汁の甘さ。
天然の持つ(いやみのない)甘さの調和が絶妙です。

雑な揚げ出し豆腐とは違いますよ。ぜひ、どうぞ。

050531_06ZaianKanimiso
(かにみそもうまいっす)


日本酒もいろいろとお代わりし、結局かなり飲み食いしました。
「飲むときは食べない」が信条のアキもよく食べた料理、
味がいいのはもちろん、「お酒に合う!」ことを保証します。

駅からは歩きますが、行く価値ありですよ。


ただ、苦言をひとつ。

季節柄なのか、小蝿がやたら飛んでました。
目につくだけでも、10匹以上がブーンと。

3匹たたき落として、2匹は私の大事な酒に沈没。
(苦言を呈した後、そのまま飲んだけど)

今はもう改善されていると思いたいのですが。
シンクから上がってきてたのかしら、
ちゃんと対策しないと、どーかと思いますよ、飲食店。



まとめてレシピ

最近のレシピをまとめてアップします。

<エビの豆乳グラタン>
ブロッコリ、ミニアスパラ、しめじ、エビ、にんじん、ベーコン、
牛乳、バター、薄力粉、豆乳、濃縮つゆ(白だし)、薄口醤油、酒

050607soybeanmilk
(半分ほど掬った後。だって最初ただの白いカタマリなんだもん)

・エビは半分に切って、塩と酒をまぶしておく。

・ブロッコリ他、野菜はフライパンで蒸し茹でに。塩をきかせる。
 (下から1センチくらい水を張り沸騰させ、蓋を閉めて蒸気で茹でる)
 30秒茹でて、火を止めて1分蒸らす。硬めに。

・普通のホワイトソースを作る要領で、牛乳の代わりに豆乳を使う。
 バターは、かなり控えめオッケー。
 調整豆乳は不可。薄いし、甘い匂いが添加してあってまずい。
 原材料が「大豆」オンリーの豆乳を使う。

・ホワイトソースを味見して、豆すぎ!と思ったら、牛乳を少量足す。
 ここで豆の匂いぷんぷんでも、具と混ざるといい感じになるけど。

・出来上がったホワイトソースに、液状の濃縮出汁、酒、薄口醤油を
 ちょっとずつ入れて味見する。ナイスな味になったら完成。
 薄口醤油はほとんどいれなくていい。

・固茹でした野菜、エビ、刻んだベーコンを型に入れ、
 ホワイトソースを入れる。溶けるチーズを散らす。
 また野菜、エビ、ベーコンを入れ、残りのソースをかける。二重。

・パン粉を振って、200℃のオーブンで20分くらい焼く。

コメント:
食べるときに、ちょっとだけ濃口醤油を垂らすとおいしい。
味付けというより、香り付け。1滴たらすだけ。

豆乳の湯葉っぽい味と、野菜が合います。京野菜でもうまい。


<グラタン>
普通のグラタンの材料で、普通にグラタンを作る。
あ、でもピーマン入れると美味しいです。

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・茹でたパスタは、あらかじめミートソースと絡ませておき、
 その上から炒めた鶏肉、野菜、ホワイトソースをかける。

・この場合、マカロニでなくペンネの方が美味しい気がする。
 ホワイトソースだけのグラタンだったら、マカロニが美味しい。

コメント:
ホワイトソース味だけでなく、ミートソース味がパスタに
絡むので、飽きのこない味になって、いくらでも入る。うまい。
ただ、ミートソースまで作らなきゃいかんので、手間がかかるよ。

ラザニアに似てるけど、具は普通のチキングラタンにしました。


<手抜きポークピカタ>
豚肉、粉チーズ、玉子、生のパセリ、生クリーム、小麦粉

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・豚バラの薄切り肉に塩こしょうし、粉チーズを降る。
 刻んだパセリをたっぷり載せ、載せた方が内側に来るよう、
 長さ半分にたたむ。

・玉子と生クリームと粉チーズと塩こしょうをまぜて衣をつくる。

・豚肉に小麦粉をはたいて、衣にくぐらせ、フライパンで焼く。

コメント:
厚い肉を使うより、火の通りが早い。
パセリは生を刻んで使います。乾燥だと美味しさ半減。

ラタトュイユを添えると、これまたうまいです。合います。

ラタトュイユは応用範囲が広いので、常備しとくといいですよ!

オムレツ焼いてのっける、
チキンやカジキを焼いてのっける、というか何にでものっける、
(何にでもの内訳:
 ベイクドポテト、生or揚げor茹で野菜、昨日のとんかつ、失敗料理)
サンドイッチの具にする、
グラタンの具にする、パスタソースにする、
そのまま食う、などなど。



最高っ!「ナイン THE MUSICAL」

ナイン THE MUSICALを見に行ってきました。
天王洲アートスフィアです。

あらすじ:
イタリアの映画監督グイド・コンティーニと、
彼を取り巻く16人の女性達による官能的で華麗なミュージカル。
離婚を切り出す妻を説得し、二人だけの休暇を過ごしに
ベニスのスパにやってきたグイドの前に、新聞記者、愛人、
プロデューサー、恋人である女優など、女たちが次々に現れる。
映画は最近低迷気味、愛人関係はめちゃくちゃ、
おまけにクランクインは迫っているのにシナリオは白紙。
新作は、そして妻との関係の行方は?


えー、最初に。
これ、見る価値ありです!!見ましょう。見ろ!


天才ともてはやされ、最近は落ち目だとこきおろされる
映画監督の、産みの苦悩と、いらだち、

そこに、妻と愛人、恋人である女優やかつて関係のあった
女たちが絡み、華やかで賑やかな悲喜劇の騒乱の中、
一気に破滅へと収束していきます。

才能に甘えて好き勝手してきたツケを一気に払うことになる
中年男・グイドの情けない姿は、抱きしめたいほど魅力的でした。

またグイド役の別所哲也が、そんなグイドにぴったりの、
粘つく甘えた声音をしていて、ひきこまれます。




見どころのあるシーンが多いのですが、胸にズンと来たのは、
スパで新作映画を撮り始めたグイドと妻ルイザのやりとり。

場面の説明を少々。
もともとは、スパにルイザとやり直すために来たグイドですが、
映画のクランクインが迫っている中で雲隠れしたため、
プロデューサーが片腕とともに乗り込んできます。
ついに、スパで映画を撮ることに。
ノーアイデアなグイドに、女優クラウディアが糸口を授けます。
それは、カサノヴァ。グイド自身の物語です。

そうしてアイデアを得たグイドは映画を撮り進めますが、
自分がグイドを励ましたセリフも、愛人とのやりとりも、
赤裸々に作品にしてゆくグイドに妻が爆発します。
いい加減にして、ひどすぎる、耐えられない、傷ついたわ。
(以下、セリフの詳細は違ってます)

「わかってくれ、芸術家というのは、私生活もすべて材料なんだ」
説得するグイドの腕を振り切って、ルイザが叫びます。
「そう、じゃあ使いなさい!!せいぜい、うまくね!」

ルイザに取り残されたグイドはしばらくの沈黙の後、
「…カメラを回し続けろ!」と一喝。

うわー…。うわー…。うわー…。


まだ出だしの一幕、新聞記者に囲まれ、グイドのゴシップを
追求された妻ルイザが…他ならぬルイザが言った言葉、

「お願い、どうしたらわかってくれるの、
わたしの夫は、映画をつくる人よ!」

がよみがえり、胸に刺さります。


最後の最後、すべてを失い、過去の幻と死の誘惑を経て、
シンプルな結論に達したグイド。
潔い終わり方も素晴らしかったです。

クリエイティブな仕事をする、すべての人にお勧めします。


えーと、他には、
元宝塚トップスター、大浦みずきのボーカルとダンスが
圧巻でした。
低音の艶めかしさ、高音の伸び、鳥肌が立ちます。
耳の底をくすぐって、下半身にクる声です。

立ち姿だけで誰よりも目立ちますし、ただのセリフも
ゾクゾクするほど色っぽい。

見に行って損はありませんよ、ナイン。
まだ席があります!


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