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北欧から、帰ってきました

 
ご無沙汰しております。約3週間のひとり旅から帰ってきました!


夫も友人もそばにいない状態で、外国にひとり、という開放感。

ただ毎日 「どうやって今日は遊ぼうか?」 それだけを考えていました。


まだまだ、地に足がついておりません。お空のお城に住んでます。
ぼーっとしてます。 ぼーっとしている状態が楽しくて仕方ありません。

時差ボケは引きずっていませんが、感傷ボケを起こしちゃってますね。


「ああ・・・『誰の声も届かない』 という状況は、こんなに素敵なものなのか」

毎度のことですが、ひとり旅の間はそういう思いで身体が満たされます。
新鮮なエネルギーが湧いてくる音が、体内から聞こえるよう。


・・・こういう書き方は、私の『日常』に対して、フェアじゃないかもしれません。


でも仕方ない、
その国の生産サイクルに関わることのない、通り過ぎてゆく「旅人」の目から見ると、
すべてのものが、透明で美しいんですよ。
そこには、がっぷり関わっている祖国に対するような、いらだちやノイズがないから。


すれちがうだけのものは、いつも完璧で、やさしく、愛おしい。


山頭火は、雲水の行者たちは、こんなに美しい風景を見続けたから
旅を区切ることができなかったのかなあ……。



***  ***


 

「美しい夢を見ていた 引きちぎるように目覚めてようやくわかる」

桝野さんとこの「失恋論短歌」に応募して選評された歌ですが、
今回の旅から帰ってきて最初に、自作のこの一首を思い出しました。


3週間かけて、北欧で美しい夢を見てきました。
東京に帰ってきた私は、まるで失恋でもした気分。


二度と取り戻せないものを豪快に捨てながら、
私はこれからも退屈な毎日を生き続けなけりゃいけない。

それならば、せめて明るくあきらめて、
今の生活を前へ前へと推進していこう。 と、思うのだけれど。

その前に、少しだけ感傷にひたる時間が、いまは欲しい感じですね。

まだ、まとまった旅の感想や思い出話は書けないのですが。


さしあたっては、
帰国に合わせて2連休を取り、空港まで迎えに来てくれた王子に感謝を。

昨日の昼から、気が抜けたようにこんこんと眠り続けている、
3週間前よりずいぶん痩せた背中を見ていて、

「心配しながら、家で待っている」ことが
どれだけ労力を使う行為なのかを思い知らされました。

連絡もせずに、ごめん。





そして。


かの国で、
道順を教えてくれた、
酒や食事をふるまってくれた、
ほがらかに私の名前を呼んでくれた、
つかのま談笑した、
また道ですれ違った、それらたくさんの人たちに、


振り絞るように鳴く大きなカモメ、
子どもを連れて不器用に歩いていたカモ、
ずうずうしく膝に乗ってきたネコ、
ホステルの飼い犬、
放牧されていた牛や馬、
私を苦しめたヤブ蚊、
そのほかあの場所で、あのときに居合わせたすべての生き物たちに、


胸が痛くなるほど静かな湖畔や、
桃色の白夜の夕暮れ、
紺碧の海に、どこまでも続く草原、
車窓を流れていったすべての風景に、


私の感じたあやゆる感傷や孤独、喜びなどの心のひだ、
ぐるぐると考えた些細なこと、
そして取り戻せない淡い時間、
3週間かけて見続けた、あの美しい、美しい夢そのものに、

感謝と鎮魂を込めて。



合掌。




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