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ただ、あなたが欲しい

 
王子とちょっとしたごちゃごちゃがありまして、
くつずれの痛みを我慢しているような毎日に、

その昔、激しい恋をしていたころの詩がひょっと出てきたので再録してみます。
禁じられたナントカだったわけですが。

王子、明日は家にいるかなあ。会いたいな。王子様。


****************





     無題


問い続けることでつながる関係をそれでも
断つより続けたいと わたしたちは選んだ
わかりきった疑問を飽きず繰り返し
皮膚よりもっと奥の傷を掻きむしり合うことを


ただの人間でしょう あなたもわたしもあの人も
大切な人も傷つけた人もみんなただの人間だよね
そこから確認しなければひとことも進まない
ありふれた祝福からもっとも遠い所在で


誰にゆるされたいっていうの
ひとをばかにしないで


きらいきらいきらいきらいきらい
呪いの言葉は一言で足りるのに
どのくらい欲しいかなんてきっと言葉の領域じゃないね
なんのために どこを からませればいい
すべてがすべて熟れ堕ちた今


何万本の花を踏みしだいても折りきっても
歌を忘れ詩を忘れからだのどこをもぎとられても
誰を殺し誰を欺きどんな嘘を嘘で塗り固めても
万劫に悔やむとしても なにをなにを失っても


痛むこころは とうに死んだ
ただ あなたが欲しい



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