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過去に書いた詩から



      舟唄



 滑り出した船の話をしよう
 遠くまで響く汽笛の話をしよう
 その向こうに続く白い道と
 そこを照らす太陽の話をしよう
 

 見知らぬ島にたどり着いたら
 帆を下げて 丘を歩こう
 まぶしい緑また緑を縫って
 摘み取った花はすべてあの人にあげよう
 

 その丘に小さな教会を建てよう
 日曜は皆で集い 祈って
 夜にはあまい葡萄酒を飲もう
 やがて手に手にカンテラを持ち
 暗い道を静かに帰ろう


 収穫の季節には
 穣る稲穂の少々を 酒に醸し
 あたたかな部屋で夜更かしをしたら
 あの人の側で穏やかに眠ろう


 やがて幾度かの春が風に混じったなら
 大きな帆をいっぱいに張って
 その島のすべてを後に
 実る畑を 美しい丘を
 愛する人を後にして


 滑り出した
 船の話をしよう
 遠くまで響く汽笛の話をしよう
 どこかへと続く白い道や
 そこを照らす太陽や
 いつか釣り上げる大きな魚や
 まだ見ぬ人の話をしよう







***


過去に書いた詩のなかで、自分で一番好きなものを再録してみました。
感想をいただけると嬉しいかな、なんとなく。
もう詩って書かなくなっちゃったから。


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09_ 詩・短歌など創作」カテゴリの記事

コメント

おつかれ~、こないだ楽しかったネ♪

詩の感想…
なんつか、読まれている風景は美しいけど、
主人公は、残酷な人、でもかっこいい。
でも、なんかわかるー、若崎ってこんなヤツだもんね。

ヨーちゃんっ、いつから私のブログを見てたの!!
会ったときに言ってよ~、知らないうちにリアル友に
読まれてたと思うと汗が吹き出る……ひゃー。

私は残酷な人ですかね?
やさしい人だからあんたの愚痴を聞いていられるんじゃないかね?(笑)

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