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げんまん。

 
昨日の日記。

夕方から新宿の伊勢丹・小田急などを巡って、秋ブーツの買いもの。
「こういうのが欲しい!」というイメージがあるので、それに沿って探してたら、

ばっちり好み! これこれこれ! というのを見つけるも、値札を見て撃沈。

ろくまんさんぜんえんだったのよ……。
無理だわ。無理よ。なによそれ。ケンカ売ってんの? でも欲しい。

結果、回遊魚のようにぐーるぐーると売り場を回って「二番目に好きな人」を
必死で探すも、やっぱり本命一筋なのよね私。 無理なの目移りなんて。

セールでも3万円か…ていうかセールにならないメーカーだよねこれ…。

悄然としおたれて帰路につき、
仕事の準備などを済ませているうち、はや20時。

おなかはすいたけど、準備する気力も買いに行く元気もない。
むーん。どうしたもんかな、ひとりメシってのは。




と、腐っていると、13年来の親友Mくんから電話。

M「もしもーし。ちょっと話を聞いてほしいんだけど今からウチ来ない?」

私「やだよ面倒くさい。いまどこにいるの」

M「客先の舞浜! 今から帰るとこだから9時半にC駅かな。
 あーもう、まいるよ、駅の中、ディズニー帰りの客ばっか。
 こっちは土日もなく仕事で舞浜に来てるのに座れないしさー」

私「いいじゃん別に。ディズニーランドなんて、たいして楽しいとこじゃないし」

↑こういう発言を男子の面前でしてきたことが28年間モテなかった
理由なのかもしれんが、ディズニーとBBQに同時に誘われたら、
やっぱり今でも迷わず後者を取りたい。トレッキングでも可だ。

M「俺、ディズニーシーって聞くと、ネズミに海でレミング思い出すんだよな。
 まあとにかく来てよ、頼む、頼みます」

しばし黙考し、Mんちにある生意気なワインセラーの中身を思い出す。

私「……2000年のボルドーのヴィンテージ。フルール・ド・クリネでしたっけ?」

M「カンベンしてくれ…あれ、記念日に開けようと買っ」

私「(さえぎって)じゃあ行かない。疲れてるのよ。ブーツ買えなかったし」

M「開けます! だから来て、もー泣きそうに困ってるんだよー!」

で、Mんちに行く。手みやげは、鴨のくんせいとビターチョコ。
(こういうの常備してるところが、酒飲みの家ですよね)

相変わらず空き巣があわてて逃げ出したように散らかったメゾネット。
雑貨だかゴミだかわからないものどもを足先でよけて座布団を出す。

勝手にPS2をつけてゲームを物色しているうちにMがうらめしそうに
ワインとグラスと手早く作ったつまみをもってきた。

M「いいワインなんだから味わって飲めよな、つーか、ゲームつけるな!
 今日は遊びに呼んだんじゃないの!」

私「だってこれ知らないんだもん。すごい、盗りものアクションだって。
 義賊としてスリとったものを恵むんだ、へー!」

M「あっ、それ面白いんだよ、顔を見られると人相書きが似てくるの!
 だから基本はメタルギアみたいな隠れゲーなわけ、R1ボタンでこうすると…」

で、結局3時間ばかり、ワインを飲みながらゲームに熱中。
私、ハードなゲーマーじゃないから、Mくんが唯一の情報源なの。
月に一度遊ぶくらいなら、テレビゲームだって楽しいもんだ。

私「あー面白かった! で、なんなんだっけ。ワインなくなったよ」

M「もう1本開けていいから聞いてくれ。ルルにふられた」

私「えーーーっ!? あんな仲よかったじゃん!!」

あの、19歳の、金髪の、おっぱいが大きくて左腕にドクロのタトゥー入れた
ちょっぴりシャブ中のいかしたルルちゃん(本名不詳)に??

M「俺のなにが悪かったと思う」

私「へんくつなところ」

あんたに言われたくない……と言いながらMくんがうなだれる。

だってルルちゃんがMくんちに料理作りに来たとき、こいつなんて言ったと思う。
やれ牛乳が低温殺菌じゃないの、トマトが無農薬じゃないの、
買いものの段階でダメだし! ぜーんぶ廃棄しちゃったんだよー!

ホント、私だったらその場でブチ切れて帰ってるよ、このダンチュー野郎め。
まあ、それはともかく。

私「ていうかさ、私に聞いてもどうしようもないじゃん。
 ルルちゃんなんて言って去ってったの」

M「もうあなたとセックスしたくなくなった、って言われた……」

あわわわわ。

M「ねー俺どうしたらいいと思う」

どうするもこうするも。

M「そう言われちゃったらさ、やり直したいって思っても、
 俺からどう言っていいのかわかんないんだよ」

いや、だって、それもう無理でしょ、どう考えても。

M「やっぱりそう? あーもうどういうことだよ、1年しか経ってないのに!」

そりゃ、Mくんの言い分では、たった1年なんだろうけど、
29歳の1年と、19歳の1年では、長さが違う。
ティーンにとっては、燃えて満足して飽きるまでに充分な時間だよ、1年は。

M「ピアス増やすなとかシャブやめろとかバイトくらいしろとか言ったの、
 うるさかったのかなあ…(泣き出す)」

私「そんなことないよ、初めてまともな会社員とつきあってること、
 ルルちゃんすごく喜んでたじゃん。どこで知り合ったんだっけ?」

M「ゲーセンで拾ったの。あのゲーセン行ったらまた会えるかなあ。
 ルルみたいに可愛い女きっともういない、絶対にいない(号泣)」

だーいじょうぶでしょ。
29歳にはまだまだ次のチャンスなんて、いくらでもあると思うよ。
ってことは、でも、言わない。
そんなの、「とりあえずビール」と同じくらいの軽さしかない言葉だもんね。

私「朝までつきあうから、まあ、飲もう (注:Mくんのワインです)」

私がグダグダに失恋したとき根が軽いMくんは
「だいじょぶだいじょぶ、気にしない~」 などと軽く流したんだよな。
私はそれで、「いったいなにが、どこが大丈夫なのよ!言ってごらん!!」
と、Mくんに大爆発することで、とっても楽になったのだ。


あのときのこと思い出すなあ。
お互いさまが巡ってくるから、長い友人ってのは、いい。


私より先には死なないでおくれ。私もあんたより長生きするからさ。約束しよう。

げんまん!


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