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新しい彼女

 
7日の土曜日、王子が結婚式に出かけたので、親友Mくんちで夕食。

手作りパンとローストポークとクリームチーズディップをメインに
クレソン、トマト、ベビーリーフを詰めたサンドイッチをこしらえ、手みやげに。
かなり手がかかった。でもいいの。Mんちには極上ワインがあるもんね☆


到着すると、そこだけは片付いているキッチンでMくんはなにやら作成中。

M「若崎、いいところに! エシャレットみじんぎりして!
 あさりザルにあげて! タラコのパッケージあけて! ほぐしといて!
 なす、斜め切りね! ミズナを水切りして!」

矢継ぎ早の指示に、あわてて手を洗って参戦。
しましまのエプロンつけてフライパンと鍋を華麗に操るMくんの横で
アシスタントとして甲斐甲斐しく……

私「……腹が減ってるのに、シラフで働けるかあッ!!」

M「はいはい。冷蔵庫にシードルあるから、あけていいっすよ」

お! ブルターニュ産のヴァル・ド・ランス、しかもオーガニックが2本!
相変わらず、酒の趣味がいいねえ。

ドライのほうを勝手にグラスにどぼどぼ注いで、ぐいぐい飲みながら
Mセンセイの指示を片付けていく。できあがったのが、これ。

061007_menu 




(ほんの一部ですが。ちゃぶだい食べにくいぞ)

ムール貝とあさりのバター蒸し。サバとミズナのサラダ。
なすのタラコのせチーズ焼き。などなどなど。
デザートには丹波栗と巨峰まで出てきた。ほんとにマメな人であります。

どれも美味だし酒にあうし、あーたまらん、うまいうまい、と、
Mくんのワインセラー選りすぐりの白ワインとシャンパンを立て続けに2本あけ、
「お願い、ロゼのシャンパンは勘弁して……」と泣かれたので
ブルゴーニュの赤をあけたところで、ピンポーン♪ 誰か来ましたが?

M「あ、いまの彼女。紹介するね、ナナちゃん(仮名)だよん♪」
ナナ「……?????」

固まるナナちゃんに、私も苦笑いだ。 おい、M。 もしもしMよMさんよ。

つい数週間前、ルルちゃんに振られたー! って泣いてなかったかね、君は?

それになあ、彼女が来る日に呼ぶなよ、いつもの事とはいえ「部屋」で「手料理」。
変な誤解されたらどうする気なんだ? 責任もてねえぞ!

酔った頭をいくつかの疑問がぐるぐる回って絶句してると、
ナナちゃんが心細い声をだす。「この人、だれ?」 ごもっともな質問なり。

M「これ? うーん、俺の姉貴?」 ナナちゃんが私を見る。
私「……そうだね、血は繋がってないけど」 Mくん爆笑。 酔っぱらいめが!
 
いやいやいや、単なる高校からの腐れ縁だよ、結婚してるからご心配なく、
いやー、すっごい可愛いねえ! Mなんかにはもったいないよ、
てゆーか、いつ、どこで出会ったの? あ、やっぱナンパなんだ?
は? 結婚する?(早っ!) そりゃおめでとう、いいんだMで。すごいね、あなた。


ひとしきり会話をして誤解もとけたところで、
じゃ、おじゃましましたさようなら、と、腰を上げたら呼び止められた。

ナナ「いっしょに飲もぉ? アナタとも長いつき合いになるんだしぃ」

にっこり。かわいいスマイルにひかれて、腰をおろす。
前のルルちゃんもそうだったけど、Mくんの彼女は適応力がすごいな。
で、つまんない束縛しないタイプで素直で、つき合いやすくて助かる。

すぐに寝息を立て始めたナナちゃんを肴に、ヒソヒソ声で飲み直し。

私「とにかく、修羅場にならなくて、よかったわ」
M「そういう女は選んでないつもり。
 友人関係には口出しされたくないけど、そんなこと言葉にするのもなんだし、
 まあ若崎なら丸くおさめてくれるかな~、なんて」

いや、そうだけどさあ。

私「あんま乱暴な方法とらないでよ、巻き込まれたら恨むからね」
M「けっ。 2万円ぶんのワインをタダ飲みしやがって、おつりがくるわ」

そう来るか。 と、ファイトの鐘が鳴る。 カーン!

私「そういう問題じゃないだろ、だいたいルルはどうした、ルルは?
 こないだまで泣いてませんでしたっけー?」
M「うわ、それを言う?  あきらめろってさんざん言ったのはどこのどいつだよ!」
私「つーか、本当に毎回毎回毎回、似てるよね? 背が小さくて金髪で、
 ギャル系の濃い化粧、派手な服、舌足らずなしゃべりかた、性格も似てるし、
 もうカノジョ変える必要ないんじゃないのお?」
M「自覚はある。だからナナと結婚すんだよ。
 おまえだって体格のいい男前ばっか選ぶくせに、人のこといえるか?」
私「体格のいい男前が嫌いな女はいないよ、普通だよ、なにが悪い!」
M「ライターのくせにステロタイプなんだよ!!」
私「意味わかんねえ!!!」

クレッシェンドでお読みください。

最後にナナちゃんが「ケンカしないでぇ~」と起きて飲み直し、
ああもう、何本のワイン開けたか覚えてやしない……朝日が目に痛いぜ。




このあと日曜。

友人がリストカットしたという連絡が入り、あたふたと駆けつけるなか、
私は痛飲した自分の心身の不調を、ひどく恨むことになる。


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07_ 友人のはなし」カテゴリの記事

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