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シュガー&スパイス 風味絶佳

 
今週はひまひまなので、午後は府中まで映画を見に行ってます。ひとり映画。
自由業の友人があと3人くらいほしいなあ。

映画って、見てるときは別々がいいんだけど (泣き顔とか見られたくないし!)、
終わってから喫茶店で、あーだこーだ、くっちゃべりたいじゃない。
マニアな鑑賞はできないので、くだらないおしゃべりなんですけども、
反芻する楽しみは捨てがたい。
なんか私の「昼は別行動、夕食はいっしょに」 という旅行スタイルと同じだな。




それはいいとして今日は「シュガー&スパイス ~風味絶佳~」
行ってきましたよ。原作山田詠美。主演が柳楽優弥。

柳楽くんねー、柳楽くん、いま駄目な顔だなあ。

男の子って、誰でもそうなんだけど、10代後半、すごく駄目な顔になる。
でも悪い意味じゃないのよ、むせかえるような生命力のあるアンバランスなの。

少年として完成されていた顔から、まったく違う大人の顔へと
「作り変わってる途中です!」 みたいなさ。

そうして少しずつ、大人としてバランスのとれた顔へ変わるのだと思う。

その点、女の子には、そういう段差がないからね。
10代前半から20代前半にかけての移行はなめらかで、
目もくらむように華やかに咲きほこる! その子二十! おごりの春!

(ま、そのぶん、以降の凋落も激しいわけですけどね……)

だから、10代後半の男女って、決してカップルとしてバランスが取れてないの。
見た目からして女の子は完成された盛りの美しさ。
逆に男の子は、リビルド中の、ぎくしゃくした、もてあました外見してる。
中身だって、ずっとずっと女の子の方が早熟だもんね。

柳楽くんと沢尻エリカちゃんのカップルは、そのへんの男女の成長差を
一発で視覚的にわからせるにピッタリだったと思います。

「こりゃうまくいかないだろうね」という説得力が伝わってきました。
これは、小説では出せない、映画ならではの成功だと思う。




…でも褒めるのはここまでよ!


映画全体をひとことで言うと「この程度の脚本で、長すぎ」、
うちの地元の方言でいうところの「ふ~たらぬるか!」です。

全体にキュッと詰まっていてかっこいい原作のスパイシーな持ち味がないっ。
80分くらいでまとめれば、楽しく見られたんじゃないかなあ……。

以下、怒濤の疑問連発。

夏木マリはビジュアルかっこいいのに、話し方が湯婆婆って、なぜ?
一瞬 「ピンポン」 かと思ったじゃないか。キャラが違うってのに、変。

エリカちゃんが心揺れ動く元カレの設定が、慶應大学医学部生って……。
原作では「あまりタチの良くないらしい、しつこいディーラー」に
ぼかされてたキャラがハイパーな経歴を背負って登場!
…これじゃエリカちゃんがキャリアに惚れたみたいじゃん。
やさしいだけの男vsアクのある男、っていう構図が台無しだ。

しかも、元カレ、BMWに乗ってて、見た目が水っぽくて (ほとんどホスト)、
ガタイもよくてハンサムでスマートで遊び人……学生に見えない。
若々しさと清潔感がゼロ。
どーみても、20代後半の、夜の職業もしくは怪しい会社社長って感じ。
で、そんな元カレのとなりに並ぶと、エリカちゃんは「キャバ嬢」に見えるのだ。
うー、やっぱ元カレについてはキャラかキャストのどちらかが設定ミスでは……。

その元カレが勉強してる日吉キャンパスの図書館にエリカちゃんと柳楽くんが
乗り込むシーンも……いやいやいや、慶應の図書館には、
学生証がないと入れませんから! チェック厳しいよ~。
(慶應マークのついた恥ずかしいクレジットカード持ってたら入れるけど、
塾員およびその配偶者じゃないと作れません)

原作にはないだけに、こういうディテールのリアリティって、気になる。
京東大学の医学部、とかいう架空設定なら平気なんだけどね。
適当すぎる付け加えは、やめてほしいです。


それにね、
エリカちゃんが最後に柳楽くんに渡す手紙の内容がもー、
おまえナニサマ?あんま男を舐めんなよ、って胸ぐらつかみたくなる
都合のよさオンパレードなの。
最後をきれいな話にしやがって、身勝手すぎる女だなあ。

原作では黙って距離を置いて、ふと去っていくんだよ。
でもグランマのフジちゃんとだけはガールズトークでわかりあってる、
そこがいいんだ。原作をひきしめてる要なのになあ。
フジちゃんのキャラも、ウェットすぎるしなあ。もっと大人のはずなのにぃ。


ふう。すっきりした。


あとね、あんま関係ないけど、インド映画の「ディルトゥパーガルヘイ」の
話題が劇中に突然出てきて、すごく驚いた&なつかしかった。

私がインドに行った8年前、ちょうど、これ映画館でかかってて。
見たんですよ、この映画、インドの劇場で。
チャッ、ドゥーンドゥン♪ ていうテーマソングのカセット、今も手元に持ってる。
ラジカセないから聞けないけど。

主演女優のマードリーが、スクリーンの女王の座を
アイシュワリヤ・ラーイに引き渡す過渡期でしたね。

本当におどりが上手だったなあ、マードリーは……。


とりちらかったけど、感想はこのへんで。
切ない思いをしたい人は、見に行ってみてくだされ。ん~、70点!


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