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2007年3月

王子の釣果

 
少しずつ壊れていく。
少しずつ豊饒になっていく。

それは、同じリストラクションの側面だ。
私はきっと、ひどく幸せな人生を歩んでいる。

祝福と罵倒は、紙一重なの。
苦さもさびしさも屈辱も殺意も。
人生のすべてを、通り雨のように受け入れたい。


すべて受け入れるとは、すべて愛するということ。


***




土曜なんだけど、そんなことは露ほども関係なく仕事。
午前中、市川までD社の取材に行きました。 なかなか楽しかった。

午後は、帰りに反省会がてら、打ち合わせ。
「いい仕事してくれる」と言われ、新たな案件をいただく。
一度仕事をしたところからは常に継続的に仕事をいただいています。
誠にうれしい限りです。
向こうから切られたことは、1度しかない。
その1度が、本当に、反省なわけで (大先輩の尊敬する方からなので)。

仕事から帰ってすぐに部屋を掃除して磨きました。
ひとを呼ぶからね。
王子様は、昨晩から徹夜で、昼過ぎまで本気の船釣り、
その甲斐あって、金目鯛、鯖、鯵をたくさん釣ってきてくれた。
なかなかの釣果でしょ。
仕事がなけりゃ、私も行きたかったあ~(泣)。

魚をさばいて、焼いたり刺身にしたりカルパッチョにしたり、
竜田揚げにして餡かけにしたり、
それらすべてにウロコ取りと三枚おろしと皮はぎと骨とりがあるわけで、
あ~もう、愛がなければやってられないぜよ、料理なんてっ。
仕事が終わったらゆっくりしたいのは、男も女も同じだ、本当は。

でもまあ、許す。おいしかったから、釣りたての金目鯛は。 ほくほくだったな。

それに、どんなにお疲れでも、彼は
「おいしかったよ、料理うまいね、トイレで出すのがもったいない(言い過ぎ)、
俺の人生が今後どれだけ不運でも、しおりちゃんを手に入れられたからには
文句なんか言えない、身に過ぎた幸運だよね」
などの美辞麗句を忘れない人。 ↑これ、誇張なく王子の台詞。

だから私も、王子に飽きず尽くすことができるわけで、
奥さんのこと、みんなもっと褒めてあげれば、
それだけでうまくいくこと、いっぱいあると思うのですが、いかが。


唯一の不満は私に仕事をしてほしくない、と思ってることくらいでね。
「私は、なにものかになりたい。 なにものでもない、今の状況に、あせる」
っていう話をすると、
「あなたは既に俺の奥さんなのに、どうしてそんなこと考えるの、
社会的には、奥さんで、いいでしょ」って、
すごく不思議そうというか、納得できない顔をされてしまう。
「お金を稼がないと本も買えないし、旅行にも行けないし」っていうと
「俺の稼ぎが少ないっていいたいの?」ってスネられる。
そういうことじゃ、ないのに。
たとえ王子の年収が数億円あっても、私はやっぱり、私として、仕事で、
「なにものか」 になりたいよ?

「子供さえ生めば、しおりちゃんもお母さんになって、余計なことを
考えなくなるよね」って思ってるところにも、ひっかかるなあ。

私はたしかに家事も好きだし家庭的だし夫たる人に尊敬をもって尽くすことも
やぶさかではない、面がある。
でも、それとは別に、仕事は仕事として、なにものかに、なりたいよ。
がんばって、「これが私の生きる道です」って言えるようになりたいよ。

それって、矛盾することじゃないと思う。
母性か仕事か、どちらか、ってことだと、バランスを欠く。
どっちも私の本能に基づく衝動で、どっちも大事で、
そのためなら、忙しさなんて、別に苦にならない。

王子はそれが、イヤみたい。
本を買うのも、旅行に飛び出していくのも、平日に映画や美術館に行くのも。
「自分とは無関係なところで教養をつけ、経験を積むすべて」が、気に入らない。

成長しないでね、と、常にいわれているようで、
たまに、たまーにね、かなしくなるの。
それ以外は本当に、理想的に、素敵な人なんですけども。

でも、一カ所くらいは、イヤな点があっても、いいのかもしれないね。
フェイタルでなければ。

顔だち、体つき、声、におい、なんかの動物的な面は完璧に好きだし。

「こんなにも話のあう、楽しい人はいない」 と確信していた、
そして今にいたるも、あれ以上の人とは出会えていない、
本当に会話のテンポの合う、楽しい前夫とは、離婚してしまったし。

そのあたりは、友人に外注しよう、と、割り切ればいいのかもしれない。
友人だったら、いくらでもいるもの、話してて楽しい人なんて。

人と人とのつきあいは、100点にはならないものだものね。
のろけだか、愚痴だか、わからなくなってしまったわね。



三月が終わる

 
いろいろなことが終わる三月が終わりますね。
いろいろなことが始まる四月が始まりますね。


三月の歌会に提出した歌、3首。




 前向きに回る速度だ自転車の風の高みを君に会いにいく

 四度目の恋に破れて東京がそれでも好き。と気づく三月

 さよならの受け身ばかりが巧くなる もっと投げ飛ばされたかったよ



春雨じゃ濡れて行こう

 
今朝は、雨の中を、桜を見に近所の祖師谷公園に行ってきました。

実るように重たげに咲いた桜が、小刻みに震えては雨をふるい落とす。

盛りの最中にあるものは、少々の雨で散ったりしないものなんですね。
散りかけに雨が重なると、いっきに終わってしまいますが。

人間もそうなのかもしれないな。


今を盛りと咲きほこる花が雨にうたれる様子は、ゾクッとする風情です。

きれいな花を見ると、むしりとってめちゃくちゃに踏みしだいてしまいたい
衝動をどこかで感じるのですが、その思いが少しだけ満たされます。
美しいものが受難に耐える姿は、より美しい。

こんなのはただの感傷で、桜にとっては恵みの水なのでしょうけれど。

しばらくぼーっと眺めていたため、傘をさしても濡れてしまいました。
でも、冬とちがってそこまでイヤじゃありませんね。

春雨じゃ濡れて行こう、です。





* * *



昨日は、表参道ヒルズ「MIYASHITA」でランチでした。
インテリア誌編集長・Iさんのオゴリ (自腹らしい)。

Iさん「今回は助けられたから、お礼の気持ちってことで、
 若崎ちゃんが自腹じゃぜったい行かなさそーな店にしてみました」
私「そうですね~、私はこんな、ただのオムライスが2600円もしやがる店には
 来ませんね~、すっごく嬉しいですよ、貴重な経験です」
Iさん「よかった。ま、遠慮なく頼んでよ」
私「じゃ、まずはシャンパンで乾杯しましょう。ロゼのやつね」
Iさん「ほんとに遠慮しねーなおまえは」

デミグラス煮込みの和牛ほほ肉を食べました。
まあ、おいしいんだけど、パンにスープにサラダにミニデザートがついて
3400円くらいするんだよ~、
だから「おいしくて当然だろう」とは思ってしまいますよね。どうしても。
しかもフレンチじゃなくて「洋食」って味だし。

いろいろとお話しもできて、たのしかったです。
5月はIさんにあげよう。いっぱい使ってやってください。





* * *



恋愛分析エッセイをメルマガで書くお仕事がきました。
好き勝手に書いていいそうです。いいんですか。ほんとですか。

記名じゃないんだけど、広告の仕事が増える中、
好きなことを書いてお金をもらえる場所があることが、有り難い。

依頼主はベテランのライターさんで、
きっかけは、私が占いサイトで25回連載していた恋愛エッセイ。

たまたまそれを読まれて、編集部に問い合わせをされ、
「非常に好きな文体です」「目指していたものです」 とメールをいただき、
今回のお仕事になりました。

はりきっていきますよーっ。



2018

 
今日は今期最後のサイトークに参加。
飲み会のあと王子と駅で合流しました。
繋いだ手をぶんぶん振りながら散歩しつつ、古い唱歌など輪唱し、
途中でアイスを買って食べつつ帰宅。平日からテンション高い夫婦です。

明日のお仕事の準備など今夜もいろいろあるのですが、
こうしてブログに逃避しております。

広告を書いてると、書きたいこと書き散らかしたい欲求が溜まるなあ~。


1.いとしき友人ズ
2.食器棚って差別されてる
3.サアディアット島を見るまでは!


***


1.いとしき友人ズ


ここ2週間で、つきあいの深い友人ズに言われた言葉たち。


Sちゃん「あんたって多趣味の無趣味だから、いろいろ実になりにくいよね」

Mくん 「若崎の言うことって、たまに面白いし、もっともらしいけど、
要するに詩人の託宣なんだよな。ヒラメキで、根拠がない」

さらにMくん 「おまえみたいな、尽くして尽くして、フッと飽きて出ていく
女のほうが、男から見るとよっぽどタチが悪いっつーか、鬼だ!」
 (↑散らかし魔のMのカノジョのことで話していたときに)

K氏 「もういいかげん、こんなもの書いてる場合じゃないんじゃない?」

Iちゃん 「王子さんの愚痴を言える自分かどうか、5秒だけ考えてみなさい。
……ね、バチがあたると思わない?」


いや~、もうね、たまに、ぶん殴ってやりたくなるぜ。
(↑でもきっとこれは、お互いさま。私もきつい性格だから)

ありがとう。 みんな、長生きしてください。




***


2.食器棚って差別されてる

 
ミッドタウン内覧会でタイムアンドスタイルとかイデーとか見てたら
ひさびさに「家具買いたい欲」がむくむくと沸いてきた。むくむく。

喫緊のものはベッド。カーテン(ウッドブラインド)。

今のところベッドの候補はタイムアンドスタイルとイデーとAGITOのterabedと
センプレに売ってるHorm社のダブル。

そうそう、それと、今まで私の候補に登ったことがなかったMUJI が、
最近は「おっ」て感じです。
ネットストアとか、普通の無印良品で売ってるやつって、安くて安っぽいじゃないか。
でも、高級路線の無垢材シリーズ、なかなかよろしいのよ。
ベッド枠 20万円(マットレス別) くらいで、木目がきれいでね。

うーん、でもやっぱりタイムアンドスタイルかしら。
だとしたら受注生産だから、今週末には注文に行きたい……。


あとは、お金が入ったら、仕事用のデスクと食器棚を買いかえるのだ。

今は中型パソコンデスク2台並べて使ってます。大きいデスク1台にしたいな。
2台のスキマがストレスだ。あと微妙な高さの差がイヤ。
脚がすっきりしたスチールで、天板が薄めの無垢材で、濃い色のデスクがほしい。

食器棚は、ひとり暮らし同士の結婚だったので、王子が使ってたのと私のとを
持ち寄ってる状態。もう、ありえない統一感のなさ。きーっ。

さっさと買い替えたいのに、どうしてカッコイイのがないの!?

ベッドとかデスクとか、そういう、男もこだわりそうなものって、
生活感満載じゃないシンプルなデザインがあふれているのに、
どうもカップボードというのはミニマム系デザイナーに好かれないらしく、
アイテム数そのものが、ない。

で、カントリー寄りナチュラル系はやたら作りたがるんだよなあ。
カップボードは女性的な家具、ということなのでしょう。

シンプルミニマムスタイリッシュかつ素材はナチュラルなカップボード熱望です。
アイアンとガラスと無垢材と石を組み合わせたようなの。
デスクやローテーブルだったらいくらでもそんなんあるのにー。

見つからなかったら60年代アメリカかイギリスのインダストリアルの
スチールキャビネをカップボードとして使ってやる。
SHPさんかPFSさん仕入れてくれないかな。サビサビの、かっこいいやつ。




***


3.サアディアット島を見るまでは!


アラブ首長国連邦の首都アブダビにあるサアディアット島にて、
島まるごとを複合文化施設にする国家プロジェクトが進行中です。

すごいのよ、設計陣が。

海洋博物館は、安藤忠雄の設計。

ルーブル美術館の分館は、ジャン・ヌーベルでしょ。

パーフォーミング・アートセンターを、ザハ・ハディド。

ニューヨークのグッゲンハイム美術館の分館を、きゃーっ、
私の大好きな大好きなフランク・ゲーリー様が。
(私はフランク・ゲーリーと、ダニエル・リベスキンドが好きなんです、
「要するに変な建物が好きなんですね」と言われるけれど……)


情報は、漠然と知ってました。
ザハ・ハディドは実現不可能な、とんでもない設計案を出す人だし、
ジャン・ヌーベルは斬新でやたらキラキラなものを作るし、
フランク・ゲーリーは「うねうね踊る建築」の人だし、
主張が強くて濃ゆいことになるんだろうな、とは思っていたのですが。

ミッドタウンの21_21でやってる安藤忠雄展で完成予想図を見て驚いた。
これは果たして「建築群」なのか? と、いぶかしんでしまうほど奇抜で
ドラマティックな都市ができあがろうとしてますよ!
(とくにザハ・ハディドの設計は笑えるくらい奇抜だ)

悪趣味スレスレで、先端を行く。そんな風景。
さすがドバイを有する国だ。

今まで見たことのない島になることでしょう。


美術館などは2012年より順次オープンですが、すべてが完成するのは、
2018年予定だそうです。

ぜったいに行く。行く。行く。

なにが何でも、2018年までは生き延びてやるっ!!!




***


さて、2018年まで生き延びるために、仕事じゃ仕事。

明日は溜池で打ち合わせ、広告のブレストってやつです。
だんだんコピーライターになってきてるような気がする……。



恋のしまつ (昔の詩より)

 
 さくらが咲くまでに終わったら
 ひとりでお弁当を広げる
 にぎやかな宴会にはさまれて
 ひとりで唐揚げを食べる
 
 コップ酒は欠かせないから
 リュックに4合瓶を詰める
 コンビニに立ち寄って
 紙コップのセットを買う
 
 ぐらぐら不安なシートの上で
 三角のおにぎりを食べる
 うっかりコップを倒したら
 あたらしいコップで改めて飲む
 
 目が
 まわる
 ぜいたくよ
 
 さくらが咲くまでの話ならば
 あとすこしですむのだから
 文句は言わず着々と
 お弁当の準備をする
 
 ガスレンジを丁寧に磨き
 牛肉の大和煮を作る
 ちょっと生クリームを効かせ
 ポテトサラダをこねる
 大きめの烏賊を選んで
 ずっしりと烏賊飯を炊く 
 冷めてしまってもおいしいように
 冷たいほうがおいしいように

 さくらが咲くまでに終わったら
 満開の下 お重をかかえ
 
 残さずにひとりで食べる
 手づかみでゆっくりと食べる







東京ミッドタウン・プレオープン

 
東京ミッドタウンの、プレオープン記者会見+内覧会に行ってきました。

リッツカールトンとレジデンス、中長期滞在型のサービスアパートメントは
見られなかったので、商業施設だけ、ご紹介。

一番気になるのはサービスアパートメントなので、残念でした。
1ヶ月の滞在賃料が 70~200万円(家具・水道光熱費込み)するのに、
107戸も用意されてるんですよ~。
こんなとこに出張滞在できるビジネスマンが大勢いるんですねえ…(遠い目)。


↓商業施設の集まっている「ガレリア」です。

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ガレリアは、和のテイストと高級ホテルライクな落ち着きとが融合した、
大人の男性にもしっくりと馴染む商空間に仕上がってます。
周囲に緑地が多く、採光にも気を配られているため、
最先端のショッピングモールにありがちな冷たさや無機物感はありません。

床材にフローリングを贅沢に使ってあったり、柱の中がちょっとしたギャラリーに
なっていたり、歩いていて心地よい雰囲気でした。
通路も広く、ゆったりしています。

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↑こちらはイデーのカフェテラスからの眺め。


デザインセンターあり、ギャラリーあり、
サントリーミュージアムに国立新美術館もあるので、
ショッピングに興味ない人でも、文化的に楽しめますよ。

建築自体も隈研吾 ・安藤忠雄と大御所が揃っているので、見ごたえあり。

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↑これは隈さんの手がけたレストラン棟。 テラス席に座りたーい!


ショップのインテリアデザインも刺激的なお店が多いですよ。
シャンパン・バー「orange」は今をときめく森田恭通デザインだし、
ミッドセンチュリーで統一されたカフェカンパニーの「A971」もステキ。


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↑上は、おなじみディーン&デルーカと、パティスリー・サダハル・アオキ・パリ。
「食い物」「食う場所」が、ここまで美しくなるんだからなあ。
いや、見ててキレイで楽しくて、いいんですよ、いいんですけど、
「食べる」というケモノそのものの営みをここまで糊塗できる人間って
いったい何になりたいんだろう、と考えてしまったり。

レストランのラインナップも個性的。
インテリアショップが多いのも特徴です。

某ヒルズより居心地がよく、
某ヒルズより「ちゃんと買える値段の店」が多いので、
満足度は高いんじゃないでしょうか。

30日がグランドオープンです。 しばらくは人でごったがえすでしょう。
国立新美術館とあわせて、客足が落ち着いたころに、どうぞ。

 

沁みるの

 
土曜の夜から胃をぶっこわして寝込んでます。

吐いて吐いて吐いてるうちに、ちょっと血が混じってきて怖い。

水を飲んでも食道とか胃壁とかにしみるー。
いたたたた……。

つわりだったらメデタイんだけど、違うんだよなあ……。

3月は、群発頭痛があって、心臓発作も出て、まったく病人な月でした。

きっと心身がリストラクチャーの最中なんだ。そうだそうだ。


ダメージをなくそー!!
シンプルに生きよー!!


まあ、じきによくなることでしょう。 なにごとも慣れだ、慣れ。



さて。
家の引き渡しが決まりました。

4月19日に、購入の手続き。 で、4月21日土曜には、引っ越し!

うおー。あと1ヶ月もないじゃないか。

カーテン手配して、ベッド見に行って、光回線の手続きして、
引っ越し屋にアイミツとって、水道光熱費の手配して、
エアコン買いにいって工事日を決めて、テレビアンテナは、とか、
賃貸と違ってなにひとつ装備されていない新居にはやることがいっぱい。

その上で、なぜか私の仕事が忙しくなってきております。
うれしいことなんだけど、なかなか家具屋めぐりに行けないの。
うー、ベッド、どこで買おうかしら。


引っ越しは、いなこちゃんとアキラと、あと2人ほど手伝いにきてくれる予定。
ありがたやありがたや。

ほんと、助けられてばかりです。



日常の一部。

 

えーと、昨日が詩だったし、日記らしいことを書こう。


木曜、汐留に、ミラノのデザインシステムについてセミナーを聞きに行きました。
今年ミラノサローネに行けないのが残念無念なので、せめてもの勉強てことで。

ドムスのマネージャー、Ottagonoの編集長、トリエンナーレの代表などが
イタリアより来日。豪華メンバーだなあ。楽しいお話が聞けました。

で、話が突然下世話になってすみませんが、イタリアの中年男はカッコイイなあ。
みんなあんな感じなのでしょうか。
若々しいわけじゃない、おなかだって出てるし、顔立ちも美形じゃないのだけど、
佇まいになんとも愛嬌と色気があって。

王子もあんな風に年を重ねてくれたらいいな♪
(心配の種は尽きないだろうが。)


***


あ、あとね、祝日は台場のノマディック美術館に行ってきましたよ。

おすすめです! たっぷり2時間くらい楽しめちゃった。
坂茂の建築を見るだけでも、行く価値はじゅうぶんにあると思う。

展示の感想については、また詳しく書きます。
言いたいこといっぱいあるから。


***


そうだそうだ、その前日は、親友アキラの家でキムチ鍋だったんだ。

アキラとは中学時代に山岳部で出会った。
高校のときにヤツはイタリアに留学しちゃったんだけど
(さっきの日記とイタリアつながりだ)、そしてそのまま大学も英国に
行っちゃったんだけど、途切れ途切れに文通が続いて、
アキラが東京で就職してからは、ひんぱんに会ってる。

友人関係には「エンキョリ」も「終わり」もないから、いいね。

いっつもニヤニヤしてて、いいかげんで、ふざけたヤツなんだけど、
精神的に弱るとまっさきに会いたくなる、会って
「べつになんてことないだろ、そんなの~」って言ってほしくなる。
頼りにしてます。

サイズの合わないパジャマ借りて泊まってきました。
寝転がって話し始めると止まらなくて夜更かし、
朝は鍋の残骸に白菜と麺を放り込んでラーメンにして、楽しかった~♪

小説と新書を3冊もらって帰ってきた。


***


今日は打ち合わせのあと、
上野の国立博物館でダヴィンチ展を見て(またイタリアつながり♪)、
そのまま上野で行なわれているR社の花見会に乱入する予定。

日付が変わる前に帰れるかなー。
でもMくんちアキラんちと今週は2回も朝帰りしてるから、
いいかげんおとなしくしないと王子も怒るかも。



要らない

 
 予想では 既に
 終わったことだから話になる
 まとまった単語どうしが
 懐かしみあって舌をすべる

 こんなに物語になってまだ
 実物のあなたが生きていることが
 わたしが生きている そのリズムに
 齟齬をきたす

 即物的に
 意味を発音する たとえば
 カレーが辛いとか今日は暑いとか そういう
 反復のなかでそのままの感想を述べる

 「あなたがきらいだ」

 世界のなかで唯一とくべつな
 意味を持っていた人だから
 そげ落ちた後にわだかまった汗は
 シャワーで軽く流そう

 だから欲しいのは比喩でなく
 洗いたてのタオル
 ほどよく冷えたレモン水
 がらんとした部屋のなかで
 暇つぶしに見るテレビ
 電話ごしにすべっていく上司のわるぐち
 日常をいろどる些細でカラフルな
 きゃらきゃらしたものたち
 お酒

 暗喩を忌避し分析を排しても
 しっかり居残る無感動な居心地よさに首まで
 とっぷりとつかって
 賑やかにはしゃぎながら微睡んでいたい

 誰にものぞき込まれない淵の奥で
 さらさらと水の音を聞いて



代々木です

代々木です

広告のお仕事をもらいました〜!

嬉しいなっ 嬉しいなっ

目の前の風景を、記念にパチリ☆ っとな。

東京らしくていい眺めだねえ。

昔のあなたに会いたい

 
近況3連発です。
1.チュニジアまで、何マイル?
2.昔のあなたに会いたい
3.心臓停止で、ひさびさ失神


***


1.チュニジアまで、何マイル?


3月はお仕事があまりなかったので、営業してまわってました。
考えなしに回ったせいで、4月がどんどん忙しいことになってきた。

それでも、ヒマより忙しいほうがいいッ!
締切りがないと、いまいち頑張れません。
自主努力ができにくいタイプなので、尻をたたかれる状況を自分で作って
追い込んでいかなきゃなのだ。 (と、30歳目前にして、ようやくわかった)


お金が必要なので、仕事をやる気がりんりんなのです。
どんなに細かい仕事でもコピーでもリライトでもなんでも受けます。

別に借金を背負ったとかではなく、ある旅行記を読んでいたら、
どうしてもどうしてもどうしてもっ、チュニジアに行きたくなってしまって。

サハラ砂漠あり、カルタゴの遺跡あり、現代的な街並みと
コロニアルな建築の両方があり。
モスクや市場めぐりも楽しそう、風景も映画の撮影に使われた面白い
場所がたくさんあって、タラソテラピーのできるリゾートと美しい海もある。

あーっ、想像するだけでたまらない。
子どもができるまえに行っておきたいなあ。

さんざん行く行く言ってたお遍路やペルーより、今は優先順位が上です。
お遍路やペルーだと渋ってしまう女友達も、
チュニジアなら、誘いよう(←だましよう)によっては乗ってくる気もするし。

時間はいくらでも作れるけれど、先立つものがなければ…なので、
仕事、ものすごくやる気なのですよ。

友人と外で飲む回数を減らして、目標は10月か11月に旅行!

こうなると家の頭金に差し出した貯金が、微々たるものとはいえ、惜しい~。





2.昔のあなたに会いたい


王子様、無事に中国よりお帰り~。

1週間ぶりに見ると……こーんな顔だったっけね?

私は、2週間も会わないと、顔の記憶や愛着心がぼやけてしまう、
めでたいというか、即物的というか、去る者を追えないというか、
戦国時代だったら殿を殺した相手方の武将にアッサリなついて
側室になるというか、そういうタイプです。

王子が話している表情をじっくり眺めて、ほっぺたや腕をさわって、
やっとやっと、王子に対する自分の感情を、じわっと思い出す。
1週間でもけっこうあやしいもんだなあ。

王子は、4月も5月も1週間ずつ出張で、6月から行きっぱなしになる予定。
私はこっちに残らざるを得ないのですが、たまには遊びにいかなきゃな。
長く離れたら、どうでもいい人になっちゃいそうで、よろしくない。


で、帰宅早々、王子様に、また横浜のラーメン屋に連れていかれました。
中山駅の近くにある、黒く焦がしたネギがたくさん載ってる不思議なラーメン。
おいしかった!

私は、「近所に外食どころが1軒しかなくても、それが美味しいラーメン屋で
あれば、なにも問題はない」という程度には、ラーメン好きです。
ラーメンの趣味のあう人が夫でよかった。

普段はそこまで饒舌ではない王子もドライブ中はよくしゃべり、
話がとめどなく流れていきます。

今回は「自意識過剰だったせいで大学時代にいかに損をしたか」という
甘酸っぱい青春失敗談をいろいろと聞かせていただきました。

私と出会ったときは、すでに大人として完成されていた王子。
10代の姿なんて、想像がつかないなあ。
どんな学生だったのですか?


昔のあなたに、会いたい。



3.心臓停止で、ひさびさ失神


本日の午前、約1年半ぶりに、洗い物の最中、不整脈による失神。

たんこぶができちゃったー(泣)。

日常的に不整脈がひどいわけじゃないんだけど、
発作的に、ひどい徐脈 (脈拍数が減る) が起きるのです。

「あれ?」と思う間もなく、ひどくだるくなって、貧血になって、バタリ。

心労とか、天上的な幸福とか、環境の激変とか、
良くも悪くもストレスがいろいろ重なると起きやすい。

何度か医者にもかかったけれど、慢性的じゃないから、
ペースメーカー植えて日常に不自由するよりは、何もしない方を選んでます。
2年に1回くらいしか、失神まではしないしね。


数十秒の洞停止(心臓が拍動しない)も前にはあったので、
今回はしばらくして目が覚めたけれど、このまま突然死する可能性は
決して低くないというか、珍しいことでもなんでもありません。

自然に拍動が復活したのは、私がまだ若くて強いからに過ぎなくて。
そう思うと、たんこぶの痛みも、なつかしく、したわしい。


で、目が覚めて、床に転がったまま、ああそうか…と、気づきました。
家を買ってもらうことにストレスを感じた理由の、根本に。


「そこまで長生きできないだろうな」という思いが、漠然とあるんです。
徐脈不整脈を患った20歳からなんだけど。

ま、もちろん、長生きするかもしれませんけどね。
でも、ふっと心臓が止まる、という経験を何度かすると、どうしても、
未来を強くは信じられないというか。

だから、
「どうせ長くないなら、おまえの人生ぜんぶ俺にくれよ」 と、言ってくれる
人がいたら、いくらでも投げ出してあげたいと、ずっと思ってきました。
お役に立てて、意味があるなら、幸せなことだな、と。
(仕事はちゃんとしていきたいので、↑は恋愛関係の話ね)

でも、王子は、私になんでもあげようあげようとしてくれる。
ラクをさせてあげたい、なんでも買ってあげたい、そればっかりの、
やさしいやさしい人です。


たぶん、それが、根本的なことなんだろうと思いました。
「申し訳ない」でもない。
「そこまでしないで」とか「ほっといて」でもない。

うーん……うまくいえないけれど、

「その投資を、私は返せないかもしれないよ」という、負い目のようなもの。

王子に言ったら「バカを言うな」と一蹴されるのだろうけれど。



カニだ〜

カニだ〜

悪友Mくんちでカニ鍋中です(^^)

札幌出張のおみやげだそうで、タラバと毛ガニがたくさんっ。

もつべきものは友達であります。ありがたや。

まずは、毛ガニから♪

恋人中心世界 (改作)


 冷蔵庫から冷えた桃の缶詰めを取り出しながら、ジンの声を耳で受け取る。何か私の知らない異国の音楽についての長い考察。蘊蓄とは違う散漫な感想の群れは、水族館でいつか見た小さな魚の群れのように、自在に向きを変える。ジンの声は音楽のように多彩で、聞くだけで耳に心地よい。それを発見したのは至極最近のことなのだが。

 缶詰めのリングプルをはずす。汁が少しこぼれて指にかかる。ひなびた匂い。懐かしい思いに身をしばしひたらせながら、指を舐める。予想通りの甘さに、指のまとう埃っぽさが混じって、なんだか嬉しい。予定調和を乱されることに私はいつも喜びを感じる。例えそれがこんな些細なことであっても。

 黄色いつやつやした肌を見せながら媚びるように重なり合う桃たちをフォークで突き刺す小気味良さは、ジンをほんの少し意図的に傷つける快感と似ている。ジンの怒りを無視してみること、同意してあげないこと、笑ってあげないこと。ジンの困った顔は、実は彼の持つ表情の中で一番セクシーで、私は欲情する。ごめんなさいね、許してあげる。半歩だけリードした優越感を味わうのは、格別に甘い楽しみだ。そう、この桃よりも。

 口を開けて、食べさせてあげる。とろりと柔らかい繊維のかたまりが、あなたの歯のあいだでグズグズに潰れてゆく様子は美しいに決まっている。唾液にまみれさせて、ジン。甘く、汁のたくさん出る、媚びた不埒なかたまりを罰せるのは、あなただけなのよ。そしてそう誘導するのは、私の役目。閉じた快楽の回路は、シロップの甘味のようにうんざりとしつこく、低俗においしいデザートだ。ジンといると、いつも私はデザートだけ食べては生きてゆけない人間の身体がうっとうしくなってしまう。

 生まれ変わったら何になりたい? と、たわむれに訊いたことがある。重そうな本から目を上げて、君は? とジンが目で問いかける。私? 私はあなたと一緒にいたい。何気ない恋人同志の会話の終わりは、愛を確かめあう退屈な幸福の中に着地するものだ。だけど、その時の私にサーヴィスはなかったはず。たとえ退屈でも、私の結論は一つでしかない。ジン、あなたと一緒にいたいの。そう、僕はよくわからない。でも、そうだな、音のようなものになりたい。音? 時代が変わっても、人が滅びても、どこかに音はありつづける。単独に、またはたくさんの音と共に。あなたって欲張りねと答えた途端に悲しくなる。ジンが音になるのなら、私は何になればいいのだろう。五線譜も大気も光さえも、ジンを抱きとめることはできないのだ。そしてジンはそれこそを望んでいる。その日から、想いをだぶつかせないことだけが私の課題になった。

 ステンレスのシングルベットの上で細い膝を抱いて、ジンは規則正しく桃を咀嚼する。そんなに何度も噛むものかしら? と、私はフォークで彼の唇をこじあけながら白い歯を覗き見る。いたずらを意に介さず、ジンはゆっくりと桃を飲み込む。ものを噛んでいるとね、と、彼は笑いを含んだ声で言う。そのたびに制裁を加えているような気がするね。死ねばいい、おまえなんか死ねばいいって。 噛みついて、味わって、唾液で汚し、身体に取り込むまでの、酷薄な快感。私はぞくぞくするくらい嬉しくなってしまう。そう思ってくれているの、ジン、私に対しても? 飲み込んで自分の一部にしたいと思いながら、型が残るまで噛んでくれていたの。殺してほしいと願いながら、味のある玩具になっていた夜が一息に報われる。それは両想いという妄想の至高の姿だ。

 だけど。ふと私はシーツについたシロップのシミをみつけて口をつぐむ。だけど、口に出してはいけない。ジンによって否定されても肯定されても、この胸の弾む妄想は半減してしまうから。そうして形を与えられ、限定された妄念は行き場をなくして腐ってしまう。そうして出来てくる執着とよばれる感情ほど、厄介な代物はない。

 ああ、こぼしてしまったね、シミになっている。私の視線をおって、少しも悪びれずにジンが言う。執着。愛に擬態して指先から視線までねばねばと汚染してしまうある種の感情を、私は心から恐れている。執着は現在に蓋をする。そこにあるのは、過去の儚い思い出と、未来の不実な約束だ。常に満たされない焦燥と恨みに身を焼きながら、狂的な記憶力で過去の逐一を引き合いに出しながら、美しくも楽し気でもない視線で恋人を縛る女が、そういえば、いた。ジンの昔の恋人。粘ついた口ぶりと態度で、しかしその女はしきりに一つのことを示そうとしていた。わたしは、あなたを、愛しているのよ、こんなにも、わかるでしょう、と。

 唇の端から滴る蜜が、ジンの白い顎を伝っている。私はそれを舐めとりながら、祈るように思う。美しいジン、あなたを汚すのは私の暴言でも体液でもない。執着の持つあの醜さで、あなたの存在を曇らせないように。私はあなたを、今現在、ただ、愛したい。


 しかし、それはただのレトリックなのかもしれない。


 桃をすべて食べ終わると、デジタル時計は午前一時を示している。これからよく軋むベットにもぐりこむのだけが、私たちに残された今日の仕事だ。きっと寝苦しくて私は夜中に、熱く火照った足で冷たいステンレスのパイプを探ることだろう。そして嘘のように静かなジンの寝顔を見て、なにか得体の知れないものに嫉妬するだろう。それから無表情に朝が来て、閉ざされた二人きりの円環が崩れ去ることだろう。ジンは当たり前のように外の世界に出てゆくのだろう、私を置いて、いつものように。残された空気は私にもジンにも無関係で、狭い部屋にこもった桃の匂いに、私はきっと泣きたくなるに違いない。だぶついた感情の墓場のにおい。私はあの女よりずっと狂おしくジンを搦めとろうとしているのだろうか。

 ジン、愛しいジン、私の毎日の、すべて。
 時間の流れに負けず、陽の光に悖らず、絶えず豪奢に捨ててゆく閉鎖された満足の亡骸をふみしめて、私、いつまでこうしているのかしら。ジン。





ただいま

 
どもども。

るてえるびるもれとりりがいく! ぐうであとびんむはありんくるてえる!

という気分の若崎です。ごびらっふ。


無事に帰ってきました。
京都、けっこう寒かったですよ。新幹線から見る彦根は雪の中でした。

京都で宿泊した会員制のリゾートホテルは、海外にあるようなホンモノの
広々としたリゾートで、ここ本当に京都かいな、という感じでした。
エントランスの威圧感がスゴイの、調度品は高いのと安いのが混ざってたけど。
部屋の真ん中にあるジャグジーバスが広々してて、スパも気持ちよかった♪

なにより、母が「久しぶりに会えてよかった!」とすごく喜んでいて。
親に顔を見せるのが一番の目的だったわけだから、ほっとしました。
まったく観光はできなかったけどね、おしゃべり三昧で。


あと、通天閣に登りました。
西加奈子さんの小説を読んでから、無性にのぼりたくて。
東京人の描く「こゆい大阪」という感じの街並みも、
うろうろと一人でさまよいつつ堪能。
もう木曜なんですね。楽しい時間は早いなあ。


さてさて。
気合いを入れ直してっ、明日は勤勉な一日を過ごします(予定)。



王子は中国、私は京都

 
真鶴を取りやめて、ちょっと遠出!

12日~14日の午前中まで、大阪と京都にいってきます♪

ヒマにまかせて快調に更新してましたが、しばらくブログ休止です。





明日から5日間、王子様が中国へ短期出張なのです。
家にいても、ひとり。


5日間も……さびしいわ……。


なーんてね!


真鶴にひとり旅に行こうかなー♪
ひさびさに恵比寿と青山でオールナイトクラビングもいいなー♪
中には清潔で勤勉で孤独な一日を送るのもありだなー♪
いやいや、Mんちで徹夜ゲーム+ワイン三昧かなー♪
1ヶ月も留守だとさびしいんだけど、5日間って短いなー足りないな~♪

などと計画をいろいろ立てていたら、さきほど母から電話が。

 母「王子さんがいないのなら親に会いに来んね! 正月も帰らんと…」
だって福岡往復、こんな直前だと、格安でも4万超えるんだよ~、
1週間以上いるならいいけど、2泊のために4万はキツイです、正直。
 母「じゃ、大阪で落ち合おうか? ミツコ(※叔母)んとこ泊まったらいいし」
あ、キョーちゃん(同い年のイトコ)にあかちゃん生まれたんだよね。
ひさびさ会いたいな。どうしよう。

心が動きかけたところに、叔母からも電話が。

 叔母 「もし二人が来るなら2泊目は京都の豪華旅館に泊まらせてあげるよ、
  リゾート会員になったから、取れるとこあるのよ、おいでおいで」

そういうことならば、いちもにもなく、行きます。けってーい。


まあ、急に1泊目の宿を提供することになったイトコのキョーちゃんは、
当然ながら、ぷんすか怒っていました。

 キョ 「ちょっとぉ、いま母さんから聞いたでえ!
 しおりちゃんて、ほんと、いっつも来るとき勝手に直前に決めるなあ!
 もっと前から予定を立てられんの? それに母さんとしおりちゃんだけで
 決めんと、うちとこ泊まるならウチの都合も聞かな あかんよ!」(もっともだ)
ごめんごめん、急にキョーちゃんに会いたくなったんだもん♡
 キョ 「も~、調子ええなあ、毎回……まあ、会えるのはウチも嬉しいけどな?
 それで、なに食べる? どこ行きたい? 車はウチが出したげる、
 久しぶりやな、楽しみになってきたわ、待ってるから駅から電話してな」

ああっ、毎回毎回、なんていい子なんだろう、
生まれたときから延々と私に迷惑をかけられてるってのに。
同い年のイトコって、友人とも、ほかの親戚とも違って、すごく「近い」感じで
ついつい甘えてしまう。


ということで、いってきます☆
珍しいものを見たり食べたりしたら、帰ってからブログにアップしますね。



演劇: ポツドール『激情』 -現実はかくも演劇的-

 
下北沢の本多劇場にて、ポツドールの『激情』を見てきました。
やっぱりハズレがない! 毎回とっても面白いポツドールです。


見終わって、
「人は、自分を棚に上げなければ、人に意見することなんてできないよなあ」
と、感じましたね…。

登場人物たちが、それぞれどうしようもないくせに、
人にはまあ立派な説教をたれたり、ケンカ売ったりするんだわ。

私も、でも、そうやって生きています。
自分の私生活のだらしなさ、卑怯さを直視したら、何も言えないはずなのに。

この、自分を棚にあげておく「自分かわいさ」、
「身勝手力」とよんでもいい無神経な図太さに、精神の健康も、日常生活も、
かなりな部分を支えられていることよなあ。

ライターのお仕事で、ライフスタイルエッセイ書くたびに
「こんな偉そうなこと言える私かよ!」と、忸怩たるものを感じて
たまに自己嫌悪で鬱々とするのですが、
鬱々とするくらいですんでる自分がずうずうしいわ。




さて。

今回の舞台は、片田舎の村。
農地拡大に失敗して自殺した両親のせいで、多額の債務を背負わされた25歳の
青年ユウイチを中心に、その高校時代の友人たち、先輩、債権者、女たちが、
どこにでもありそうな日常を繰り広げます。
その中で、ポツドールお得意の! リアルな愛憎劇が渦を巻く。

皆が土地に根付いていて、人間関係を広げようがない環境の中、
狭いコミュニティ内で、金と因習とセックスが煮詰まっていく展開は、
滑稽ながらも、切ない。


ポツドールの劇を見るワクワク感って、「覗き」の高ぶりなんですよね。

他人の性生活や汚らしいエゴを覗き見たい、という低劣な欲求を、
くすぐってくれる。

舞台はたいてい「箱の中(家やパーティー会場)」を覗くように作られていますし、
役者が客席に向かい合うことや、独白することはありません。
客席からの視線はないものとされ、登場人物はごくナチュラルに、
その箱の中で日常を過ごしている……ように振る舞います。

その箱の中で、男と女が、ときに狙いを定めて、ときに流されるまま、
ときに未練たらしく、発情し、略奪し、略奪され。
あるいは、友人という皮を被った、それぞれがエゴのかたまりであるもの同士が、
表向きは誠実そうに接しながら、裏では互いを嘲笑いあっている。

ちょっとした契機で丸裸にされる差別意識と、安っぽいプライド。
すべてがニクイほどリアルで等身大で、 「わかるわかるわかる」の連続!

夢中で覗いている自分の「いやらしさ」を突きつけられます。


とくに、毎回、男女がつがうときの描写はリアルで、目をそらしたくなる(笑)。

女が口説かれるために仕掛ける卑怯な誘い水、
乗り気な男がそれでも用意する言い訳の、冗長な無意味さと、滑稽さ。
それら儀式めいたやりとりの後にくる人物たちのセックスが、それぞれ
「バリエーションがなく、目新しくない」ことも含めて、現実そのものです。


ポツドールの演劇にある、あの日常の卑怯さと滑稽さに
「心当たりございません」なんて人、いないと思います。
いたとしたら、自覚的じゃないだけだよ。

現実の私たちは、こんなにも演劇的にふるまっているのかと、
恥じ入りつつ、身もだえしつつ、たいへん面白く鑑賞できます。おすすめ!



1週間は7日

 
近所に、似たような外見の建売住宅がかたまっている場所があります。

その私道の行き止まりのところに、毎日毎日、短髪にパーマをあてた、
顔色の悪い人が、ぼんやり立っているのです。

駅まで急ぐ道すがら、ちらりと横目で見るだけなので、普段はすぐに
忘れてしまいます。しかし、引っ越してきて1年半。

なぜあの人は、いつもあんなところに……という疑問が次第に膨らんできたので、
今日、思い切って私道に入ってみました。迷ったふりなどしつつ。

そしたらね、肌色の焼きものでできた植木鉢だったんです。
門柱の上に乗っかっていました。
植木鉢からは、くるくるした黒っぽい草が野放図に映えています。
ちょっと離れると、その植木鉢の焼き目模様が、目鼻に見えなくもない。
高さも人の背丈くらいだし、門柱もいい案配に「ちょっと太めの人」といった感じの
幅なのですよ。やられた。

一度「植木鉢だな」と認識してしまうと、離れて見ても、もうそれは植木鉢と
門柱以外の何ものでもなくなってしまいました。
「人間になあれ」の魔法がとけてしまった御伽噺の人形みたい。

すっきりはしたけど、今度はなぜこんな綺麗でもなんでもない
黒い草を門柱の上にかかげているのかが不思議になってきたぞ。


ほかにも、野良の犬が4頭も並んでぼーっとしているところに
角を曲がった出会いがしらに遭遇してビクッとしたり、
滑空してきたカラスにあたまを蹴られてキャッと叫んだり、
「盗撮は鮮度が命」というスパムメールのタイトルを見てブッと吹き出したり、
今週は心がピョコッとすることが盛りだくさんな週でした。


ひとづきあいの面からしても、2人のお仕事相手と、2人の友人から
「あなたがいてくれてよかった、頼りにしている」というようなことを言われる、
という、人の役に立つことの少ない私の人生には出色の目覚ましい事態が
立て続けにおきたり、

かと思えば、2人の友人を不用意な一言から傷つけてしまって
「バカなことを言ってしまったーっ、バカバカバカッ!」 と落ち込んでは
ぐるぐると反省して布団にどっぷり沈んだり。


いいことも。いやなことも。どちらでもないことも。
ぜんぶが自分を作っていくんだから、うっかり生きていられないなあ。
人の人生にも、いやおうなく影響を与えてしまっているわけだし。
「どうせ」なんて言葉は、なるべく使いたくないね。

繰り返されることのない毎日なのだから、ぜんぶ捨てずに、
苦さも含めて、ちゃんと噛み噛みしてから、飲み込みたい。


しかし、友人を傷つけてしまったことは、本当に無念です。
人づきあいなのだから、100%楽しいだけの関係にはできないし、
私だって彼らには時として立ち直れないほど傷つけられもするけれど。


もっともっと、賢く、強く、やさしくなりたいと思う。陳腐な言い方だけれど。
誰のことも、ムダに傷つけなくてすむように。
せめて傷つけるときには、意志を持って、意図的に傷つけたいな。


「無知は人を傷つける。だから学ぶんだ」
高校時代の恩師がくれた言葉を、最近、思い出します。
「変わることができる」というのは、いつだって最後の希望だと思うから。

信じたいですね。



バトンに答えてみる

 
 
今日は、R社の編集Yさんと飲みました。
飲むっても、今は群発の時期だから、私はウーロンなど。
相変わらずの「紳士的な変態」ぶりが楽しくて、あやうく終電を逃すところだった。
お仕事、いただきました。

で、そのYさんが作った恋愛についてのバトン。
身内のSNSで回しているらしく、「ブログでどうぞ!」と、
ご指名がきましたので、こちらで書きます。

Yさんは私がブログ始めたころからの読者だから、ありがたいことです。
とはいえ、50問中25問は「ものすごい」下ネタなので、省きました。

サシ飲みならいくらでも答えてやるが、文章で残せないっ!
飲み会で肛門にフリスク入れて悶えるという恥知らずなYさんじゃあるまいし
(当時、初対面だったので「死ね」と思ったぜ)
私には恥じらいというものが、まだ一応は、あるですから。

この他に、アニメバトンとマンガバトンと映画バトンと鉄道バトンと
グラビアアイドルバトンも一晩で作ったようですが、おい、Yさんよ。
肝心の仕事の返信はまだ来てないですよ?

とりあえず、答えられるところまで。


●まずは自己紹介として、髪型、身長、体型、顔の特徴を。
 背は女性にしては高い。髪はセミロング。顔は十人並み(と、思いたい…)。
 体型は……この質問はセクハラっぽいですYさん!


●容姿のチャームポイントは?
 爪の形がいいね、ネイルが映えるね、って女の人によく褒められます♪
 ネイル、しませんけどね。
 だって、長いマニキュア爪でサーブされる食事ってまずそうじゃない?

 ていうかこの質問もセクハラっぽいですYさん。


●容姿の欠点は?
 出っ歯。


●性格のチャームポイントは?
 意外におひとよし。誠実。尽くす。 と、友人には言われます。


●性格の欠点は?
 目先のしあわせ(快楽・好奇心)に弱い! これに尽きる。

 でも、目先のしあわせにしか動かされないタイプって、
 真っ先に滅びそうで一番シブトイのかも、とも思います。


●好き、惚れる、恋、愛、を独自に定義してみてください。
 好き …… しあわせになってほしい、できるだけそれをお手伝いしたい、
        という気持ちのこと。
 恋 …… Thinking of you. 会いたい触れたいという熱病。
 愛 …… いっしょに生きていきたい、とても大切に思う。
 惚れる …… 添うて苦労がしてみたい。なにがあっても味方でいる。


●もてますか?
 もてません。
 口説かれることはあるけど、あいつらホント適当なので。
 (とくにカメラマン!)


●尽くすタイプですか? 振り回すタイプですか?
 尽くして尽くして、飽きて、こっちから捨てるタイプです(鬼)。


●ほれっぽいですか?
 ほれっぽくありませんよ。
 「感じがいい」が「好き」に発展するまでに時間がかかる。


●野暮ですか?
 野暮天キングです。
 毎週毎週、食事に誘ってきていた王子様のこと、
 「この人、よっぽど友達いないのかしら」と思ってたからな…。
 きっと、どこか女性としての自分に自信がないんでしょう。


●恋愛のかけひき、上手ですか?
 下手です。すぐ相手をつけあがらせてしまう。
 男の人って基本的に自惚れが強いんじゃないかと疑っています。
 

●去る者を追いますか?
 まったく追いません。
 去る者は追わないから、私が逃げるときも見逃してね!


●大人になったなあ、と思った瞬間は、やはり初めての夜ですか?
 いえ、自分以外に守りたい人ができたときです。
 だから質問がセクハラっぽいってば、Yさんよ。


●好きな人にはツンデレですか?
 いやいやいや…。デレデレです。


●では、好きなタイプなどをズバっと。
 胸に悲しみを抱いている優しくてヤクザな男(←映画『2046』のトニー・レオンね)。
 私の思い描く円周をはみ出して、とんでもないことをしでかしてくれる人。

 あと、愛嬌があってエキセントリックで瞳の大きな美少女。


●異性を「かわいい」と思う瞬間は?
 かわいい男というのは、「もう、この人ったら、しょうがないんだから」
 という言葉を女から引き出せるタイプのことです。たぶんね。


●恋人(配偶者)がいる人へ。何と呼んでいますか?
 名前に「さん」づけで。王子、とは呼びません。


●恋人(配偶者)がいる人へ。何と呼ばれていますか?
 ぼーず < ゆうぴ < ゆーぼー < らぶちゃん
 機嫌がよくなる順です。 これ以上書くとバカっぽいね(充分バカだよ)。

 29歳になって「坊主」と呼ばれる気持ちは複雑。


●恋人(配偶者)に、何といって褒められますか? 過去のことでも。
 「一緒に暮らしていて楽しいし、邪魔にならない」
 「料理とマッサージがうまくて重宝する」
 「俺が間違っていたら、ちゃんと批判してくれるところがいい」


●恋人(配偶者)に、どこを注意されますか? 過去のことでも。
 「無防備すぎて、いろいろ心配」 と、よく言われる。


●恋人(配偶者)のどこが好きですか? 過去のことでも。
 過去…はともかく、王子のことだとして、
 彫りの深い、端正な顔立ち (だんだん二重あごになってきたが)。
 カリスマ性のあるリーダーシップを発揮できるところ。
 気まぐれなところがなく、常に安定してる。そして、とても愛情深い。


●恋人(配偶者)のどこが不満ですか? 過去のことでも。
 こころざまが浅い、と思うときがあります。
 あと、努力をする習慣がないところ。
 天才肌で、20代は図抜けていたのだけど、これから難しいと思うな。


●恋人(配偶者)に言われて嬉しかった言葉は?
 「いっぱい稼いで、ラクをさせてやりたい」
 いつも言われます、女冥利に尽きます、うれしいです。
 たとえ 『うどんの釜』 であっても (湯~ばっかり、ってやつね)。


●恋人(配偶者)に言われて悲しかった、腹の立った言葉は?
 「たいした仕事してないんだし、辞めて家でおとなしくしてれば」
 これはないよー(泣)。


●恋人(配偶者)に、絶対にしないでほしいこと。
 「よわいものいじめ」などの、人として下劣なおこない。


●恋人(配偶者)への、究極の望みは?
 私より先に死なないでください。 (究極!)


まだまだバトンは続くんだけど、
下ネタに突入するので、このへんでやめときます。
いなこちゃんもやってみてください。指名!




群発頭痛スタート

 
やあ。
来ましたよ。来ましたとも。あいつが。群発頭痛が。昨日から。

いま、今日のぶんがおさまったところです。
今年は、午前9時~11時くらいまで痛いです。

去年は深夜時間帯だったし、おととしは早朝でした。
きまぐれちゃんです。


なーんて平気そうに書いてますが。
数時間で終わるとわかっちゃいても、世を儚んで発作的に死にたくなる、
そんな痛みなのですよ。

なんと言えばいいのか……痛みのメーターが振り切れます。

私は、内臓系の痛みにはムダに我慢強いのです。
「このくらい大丈夫だ」と思って盲腸の痛みを我慢したせいで虫垂が破裂し、
それでも救急車を呼ばずに耐えていたせいで腹膜炎をおこし、
えらく長期入院になった、というくらいに。

でも、だめですね、群発頭痛は。痛みのレベルが違います。

世界の中心で痛いと叫んだ獣になります、うおわああああああ!!!!
っていう痛みです。頭を壁にガンガン打ち付けてしまいます。
たすけて。たすけて。かみさまたすけて。私がなにをしましたか?って
わめきたいけど言葉にはならない感じで、うおわあああああ!!!って痛いです。
あとね、なぜか涙と鼻水が、とめどなく流れてきます。
そのへんの調整機能が決壊したかのように。
輪っかを締められた孫悟空だって、これほど痛くないと思うの。

ほかの群発さんのサイトを見ると、
《明らかに普通の頭痛とは違う、世の中が絶望的で歪んで見えるような感じ》
群発頭痛ネットワーク様

《「アイロンを右目の奥に突っ込まれているような」すさまじい痛み。
頭を壁にぶつけたり、廊下を行ったり来たりして懸命に堪えるが、
体中がひとりでに震え、涙があふれる。》
ドクトルアウン様

ああー、そうなんですよね……。すごく共感します。


もっとも痛い病気は心筋梗塞だそうですが、ほんとうですか?
これより痛いの? 両方にかかったことある人、いるの?
だったら「心筋梗塞にだけはなりたくないっ」と切に思います。


ただ、私の群発頭痛は、4日~1週間で終わるのです。
たいていの群発さんは、2ヶ月間くらいこの生き地獄を毎日味わうわけで、
本当に深く深く深く深く深く同情しています。想像するだけで……。

あの痛みがまたやってくることに耐えられず、群発期に入る直前に
自殺してしまった人がいる、と、お医者が言ってました。
本当かどうか知らないけど、2ヶ月も続いたら、
私だったら耐えられないかもしれない。気持ちは、わかります。


ちなみに今年はレルパックス飲んでます。
普段は、ちょっと極端なくらい薬をきらい 「耐えて治す」 強情な私ですが、
このときばかりは医学の力を頼み込む!
効くかというと、うーん、昨日は緩和されたけど、今日はダメだった……
群発の場合、薬は飲むタイミングが大事だと言われていますので、
服用時間の10分のズレがよくなかったのかな。試行錯誤です。



映画『トンマッコルへようこそ』(ネタバレ注意)

 
ひとことで言えば、1950年頃の、朝鮮戦争を舞台にした戦争映画、
ということになるのでしょうか。

いや、そう言ってしまうには違和感があるな。

だってこの映画には、正義や国の威信のために死んでいく主要人物が
ひとりもいないから。

食事と衣服と宿を与えて受け入れてくれたトンマッコルの村と、
笑顔ある人間らしい生活を取り戻させてくれた人々への報恩と感謝から、
それを「守りたい」と立ち上がる男たちがいるだけ。

戦争中であっても、そうでなくても、男というのは昔から、
そういうことのために命をかけてきたんじゃないでしょうか。


自給自足で暮らし、戦争が始まっていることすら知らない
平和なトンマッコルの村は、昔から語り伝えられるユートピアそのもの。
そこに、アメリカ人の将校、三人の北軍人民兵、韓国の脱走兵と衛生兵が、
ギリギリまで追いつめられた状態で迷い込むところから映画は始まります。

野戦につぐ野戦で荒みきった心。殺してきた敵、見捨ててきた同胞。
はじめは銃をつきつけあったまま膠着していた両軍の兵士も、
争いを知らない平和な村で黙々と農作業に励むうちに、
人と人とのつきあいを回復して、談笑しあえるようになっていきます。
軍服を脱ぎ、村人と同じ前時代的な衣をまとい、汗を流して労働にはげみ、
収穫を祝いあい、生きている実感を取り戻す充実と幸福。

そのトンマッコルが爆撃の標的となったときに、
北軍の人民兵は、南軍の連合軍兵は、アメリカ人の将校は、
たいして気負うこともなく、ごく自然にひとつの結論を選びます。村を守る。

敵地のさなかである韓国山中に迷い込んだ北軍兵士も、
軍に戻れば銃殺刑の待っている南軍の脱走兵も、
村を降りた後に待ち受ける過酷な運命については、
とうに覚悟が決まっていたのです。受け入れるつもりだったのです。

それでも村を降りずに「守る」と決めた彼らの顔は、
これ以上ない死に場所を探し当てた清々しさに満ちていて。

オスのDNAというのは本来、顔も知らない誰かの命令に殉ずるようにではなく、
身近にある大切なものを守ることに命をかけるよう出来ているのだなあ。
と、胸が熱くなってしまいます。


設定そのものは、戦時下でなくても、
人間的な扱いに恩義を感じた荒んだ破落戸たちが、
無法者集団から村を守る、とかでも通用すると思うのです。

ある意味、普遍的に 「よくわかる」。

だから、戦争映画ではあるんだけど、戦争映画ですよ、
という説明はあまり本質を言い表していません。
「侠気というのはこういうものだ」という、非常に倫理的な映画だと思いました。





* * *


はい、ここからはミーハー若崎の小部屋です(笑)。


トンマッコルについては、ひとこと言わせていただきたいっ!


北朝鮮軍将校リ・スファを演じたチョン・ジェヨン、

かっこよすぎるーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!


生まれてはじめて、あそこまでワタクシ好みの顔立ちの殿方を見ました。
ほんと、端正で。あまくて。でも、苦み走ってて。さいこう。

チョン・ジェヨンって、『ガン&トークス』の、あの彼だよね?
『シルミド』にも出てたよね? (シルミド、いい映画だったな)
けど、どちらを見たときも、ぜんぜんピンとこなかったですよ。
でもでも、今回のチョン・ジェヨン、最もかっこええです。最高です。

チョン・ジェヨンって、なぜか、映画以外でのインタビューカット等は、
カッコワルイし、そのへんにいそうなんだけど、
このトンマッコルのときはね、ほんと、最高のかっこよさでした。
2時間ずっと、ポーッと見てしまいましたよ。

あんまりヨンサマを始めとするハンリュウスターにピンとこず、
韓流映画評の仕事をしていた2年前も、
「韓国映画は面白いけどさ、イ・ビョンホンって原田泰造に似てるよね」
などと冷めていた私が、ドキドキうっとりしながら、見ちゃったですよ。




あと、ヒロインのカン・ヘジョンは、アップで無邪気に笑うと、
さとう珠緒にソックリですね。万国共通のかわいさ。
笑顔が、とくに、いい。
オールドボーイのときより、今回のほうが、純粋にカワイイです。

(ちなみに私は、ミニスカポリスのころからの、
けっこうシツコイ 「さとう珠緒ファン」で、『月刊さとう珠緒』も、
ほかの写真集も持っていたりします)

映像は映画的でとても美しいし、美男美女が出ているし、
残虐なシーンもあるけど、基本的に眼福な映画でした!




振り向けば、ヨコハマ

 

火曜日。

「しおりちゃん、今日はご飯つくらないでね。外に行くから(^^)」
と、勤務中の王子から珍しく外食指定メール。なんだなんだ。

外食は大好きなのでワクワクしつつ帰りを待つ。と、早めに20時のお帰り。
はりきってるね! どこ行くの?

 「タンタンメン食いに行こう!」

ネクタイをほどくのももどかしく、てきぱきと着替えながら王子が言う。

担々麺ですか。意外。突発的に食べたくなるものかなあ。
…どうでもいいけどスーツを着替える瞬間、ちょっとだけ残念な気分です、毎日。
だって絶対スーツのほうがかっこいい。美男が映えるし (←言い切った)。
会社にいる娘さんたちが見てる王子はゼニアのスーツ+ア・テストーニの靴、
しかし私が見てる王子は「いってらっしゃい」と「ただいま」の一瞬以外、
学生時代のジャージなどをお召しになっていらっしゃる。

なんだかなあ。しょうがないけどさ。

えーと、なんだっけ。そうだ、担々麺。うん、いいよ。 中華やさん行くの?
 「いや、タンタンメン屋さん。 ほら早く車に乗って乗って、横浜行くよ~」
よ、横浜まで!


鼻歌まじりに車を飛ばして、横浜へ。こんなにご機嫌なの久々に見た…。

思い出のお店なの?
 「うん、そのころの家の近所で、学生時代によく行ってた。
 担々麺としてはともかく、味はうまい。カタカナでタンタンメンなんだよ」

ふーん。おいしいんだ。どんなとこ?
 「チャーハンと餃子がある普通のラーメン屋で、店構えも普通なんだけど、
 なぜかカルビとかロースとか焼肉メニューがあるんだよね。
 テーブルにロースターもあってさ。焼肉を食べてる人、見たことないけど」

面白いお店だね。ひとりで行ってたの?
 「バイトの先輩によくおごってもらってた。電気工事のバイトしてたんだよ。
 工場が止まってる間に配電盤を点検するから、仕事は深夜とか土日なわけ。
 終わるとおっちゃんが若い衆をラーメン屋に連れて行ってくれるんだよな」

あっ、前に言ってた走り屋のお友達って、ひょっとしてそこで知り合った?
 「そうそう、それとガソリンスタンドのバイトで走り屋の友人が増えて、
 俺も19歳で車を買って。親に内緒だから、駐車場代とか大変だったなー」

そりゃそうだよな、大学生。 勉強しろよ~。
 「買ったら買ったで、改造代がバカにならないの」

か、改造って……。
 「スカートはかせてシャコタンにして、ハンドル小さくして、ラメ塗料で蛍光の
 ムラサキにして、あとマフラーを (覚えてないので以下略。つまりヤン車です)。
 チームつくって、車にステッカー貼ってさ、スモーク真っ黒で。
 今あんな車が隣を走ってたら、しおりちゃん怖がるかもね。ははは」

うん、そのころ出会ってたら、ぜったい接点なかったね。断言できる。
で、走り屋ってなにするわけ?
 「大黒埠頭とか、16号線あたりで、早さ競ったりドリフト技を見せ合ったりとか。
 うまくやるとヒーローで、ナンパ待ちのおねえちゃんの方から助手席に
 乗ってきてくれるんだぜ。 っと、こんな話は余計か」

余計だよっ。


懐かしい土地に来るといろいろと思い出すものなのか、
珍しく饒舌な王子様の意外な過去話を聞きながら、一路横浜の三ツ沢へ。

ついたところは「元祖 ニュータンタンメン本舗」。
ああもう…つっこむところばかりで脱力するネーミングだ……。

どこから見てもラーメン屋のたたずまいなのに、ホントに焼肉メニューがある。
そして誰もたのんでいない。

まず味噌餃子。ゆでた餃子に味噌だれがかかってます。

070306_gyoza

皮も具もベロベロした食感のなかに、ショリショリと大量のにんにく!
決しておいしいと言えないレベルのできばえなのに、みょーにうまい、
それが正しいラーメン屋の餃子で、だからこれは正しくおいしい餃子なのだ。


タンタンメン、普通盛り、辛さ普通。じゃーん!

070306_tantanmen01

これさあ……これ……これ、担々麺かなあ。

ちがうだろう。ちがうと思うの。

見てみ、この茫洋とした絵ヅラ。
一瞬「えっ、具がない?」と思った。
よく見ると、かき玉と挽肉が散らかってるんです、麺の上に。

なんかもっと、こう、あるじゃない、普通。
「にぎやかし」としての具が。
担々麺としても、ラーメンとしても、
ああこれはこういうラーメンね、と把握する手がかりがほしいじゃないか。

それが、これ。
とりとめがなくて、ぼんやりしてて、話しかけても返事してくれなさそう。
よくわかんないけど、そんな感じがするラーメンなの。

ていうか普通、かき玉は載ってない。担々麺には。
これが「ニュータンタンメン」か。元祖。そりゃそうだろうな。

で、これが、食べると普通においしいのです。
「すごくおいしい!」って驚くほどじゃないんだけど、そして
「これ、担々麺じゃない!」と断言できるんだけど、見た目よりいける。

韓国料理屋で、チゲ鍋のあとに麺を突っ込んで作る、〆のラーメン。
うん。そんな味です。

ずるずる。はふはふ。うまいうまい。夢中ですすりこむ。
ラーメンなんておいしければそれでいーのだ。


おなかをさすりながらの帰り道、王子は首をひねってました。
 「学生時代を思い出したらどうしても食べたくなって、
 仕事ほっぽりだして会社まで早めにあがってきたのに、うーん、
 ピンとこなかったねえ。まあ、ふつうにうまいけど、あの頃みたいには
 うまいと思えないというか……」

ああ。食事にしても、恋人にしても、そんなもんじゃない?
思い出は美化されるし、舌は肥えるしさ。
でも欲求を満たすまでは焦れるんだよね。とりあえず会いたくて。食べたくて。
 「や、でも、こんな店に1時間以上も車を飛ばして来たんだと思うと、
 なんか俺、酔狂だな……食べたあとだからかな、あーあ、って感じ」

そうそう、そんな感じ。よくあるよ。
でも、私は楽しかったよ?
 「だったらよかった。じゃあさ、あと何件か、行きつけだった横浜のラーメン屋が
 あるんだけど、金曜と土曜、そこ回っていい? そっちは旨いと思うんだよね!」

懲りないなあ。いいよいいよ。
飽きるまで、思い出めぐりにつきあってあげましょう。

そうしたら今度は、新しいラーメン屋を探しにいこう。
新しくおうちを買った、環七沿いのあたりにね!

しばらく横浜ラーメンづくし。
次はどんな話が飛び出すのかなあ。ちょっと楽しみです。


夕飯の献立

 
リアル友達からご要望が多いのに、なかなか掲載しないレシピです。
だってあんまり珍しいもの作ってないんだもの。家庭のご飯だもの。
まあ、ちょっと酒飲み寄りではあるが…。

でもまあ、久しぶりに載っけてみます。

メインは塩豚。
先週火曜の昼にブロック肉を買ってきて、塩を擦り込んでおいたもの。

塩を擦り込んで数日寝かせた豚肉は、味が濃厚で美味いんですよ。
脱水するので、毎日丁寧に水は拭ってあげてください。
茹でる前は、こんな感じです↓

070305_shiobuta

これを人肌くらいの温度から静かに茹ではじめて、20分茹でたら、
また人肌くらいに冷めるまで湯の中で放置すると、しっとりやわらかに。
スライスしてソースで食べます。

私のお気に入りソースは、
「大根下ろし+にんにく・生姜のみじん切り+胡麻油」を混ぜたもの。
肉にしっかり塩がまわってるから、醤油はナシでだいじょうぶ。
大根のサッパリ、生姜のピリピリ、胡麻油の香ばしさ、にんにくの香り!
食欲がモリモリ湧いてきて、いくらでも食べられちゃいます↓

070305_shiobuta02


この塩豚の端っこを切って叩いて、出汁で煮て、かぼちゃのあんかけ。
かぼちゃはごく少量(鍋底から5mmくらい)の水で蒸し煮が、簡単で甘い。
これはまあ、ちょいとした箸休め↓

070305_kabocha


あとはヒジキを炊きました。ことこと♪
ヒジキ大好き。ごはんのおかずに美味しく、酒のさかなに美味しく、万能↓

070305_hijiki

美味しいヒジキの五目煮のコツは……なんだろう。
出汁をちゃんと引くことと、乾物じゃなくて生のヒジキを使うこと?
やっぱり生のほうが磯の香りがするような。


それとね、明日葉のサラダ。神津島の友人宅で食べてはまったもの。
明日葉は、フライパンでささっと湯通しします↓

070305_ashitaba01

で、2cm幅に切って、ツナ缶、マヨネーズ、お出汁、醤油、切り胡麻。
こんな感じで完成です↓ かんたーん♪

070305_ashitaba02

明日葉は独特のくせがあるけど、はまるとしょっちゅう食べたくなります。
近所のスーパーに常時仕入れがあるから、助かるの。
オリーブオイルとバルサミコと醤油で和えても美味ですよ。


あとは、塩豚の茹で汁を使って、ぱぱっと白菜スープ。

070305_hakusai


毎日の食卓なんて、こんなもんです。

二人暮らしだから(言い訳)、ヒジキも明日葉も余らせてしまった。
量の加減はいつも失敗しちゃうなあ……
でもっ、余ったヒジキはラタトュユのようなもの!
玉子焼きにしたり、炊き込みご飯にしたり、応用範囲が広いのですよ。
朝、ヒジキを巻き込んで玉子焼きにしちゃえ。それはそれで楽しみなり。




「料理、面倒くさくないの?」と王子にはよく聞かれるけど、ぜんぜんです。
(メニューを決めるのには、たまにウーンと悩むけど)

感謝、してるから。

(友人ズが家にきたとき振る舞う料理はイベントだから
ぜんぜん意味合いが別というか、単なる趣味の範囲)

サラリーを持ってきてくれることはもちろんだけど、仕事なら私もしてるから、
それだけじゃなくて。

毎日毎日、横ですこやかな寝息を立ててくれること、
あたたかい体温を側で発していてくれること、他愛ないおしゃべり、

そうすることでヒリヒリするような孤独をわかちあっていてくれること。

私には、どうしようもなく、そういった存在が必要なのです、たぶん。
だから、傷ついて離婚したあとも、こうして再婚したんだな。

料理することも、毎晩王子にしてあげるマッサージも、
感謝を返したいから苦にならないのだと思う。
もっと会話とかなんとかで人を楽しませる力が私にあれば、
それでお返しすればいいのでしょうが、
残念なことに、このくらいしか能がないというか……まあ、せめて。
ということで。

愛は滅んでも感謝は残る。 そう思っていたい。


あっ、レシピの話が、変な風に落ちちゃいましたね。

なんだか恥ずかしいけど、ええい、勢いでアップしちゃえー。



習慣を変えると

 
今日は、韓国映画「トンマッコルへようこそ」を見てきました。
月曜の午前中は、ガラガラでいいですね。
展開の読める話なんですけど、映画っぽくてよかったですよ。
命がけで何かを守ろうとする男の人は美しい、と思いました。

おとといに見た中国映画「孔雀」と合わせて、映画評は明日にでも書きます。
「孔雀」もよかった。人生に平凡なんてあり得ないんだなあ、と、しみじみ。


近況です。
3月はやばいくらい仕事がなくって、かなり焦ってあちこちに頼んで、
後半からはやっと埋まりました。ほっとしたー。
リライトとかコピーの仕事も半分くらいあるけど、新しい雑誌の仕事も取れて。
ああ。なんか。ふう。

がんばらんと。

前半はせっかくヒマなので、本を読んで書評を書いて、小説をすすめて、
少しでも前進しなきゃ、と思ってます。
私はものを知らなすぎる、と、思い知らされることばかりで…。
焦るけれど、少しずつ、です。


ジョギングを日課にしてから、日々がようやく前向きになってきました。
続けるコツは、時間帯にこだわらないこと。
朝、走りたくなかったら、昼でも夕方でもいいじゃん♪ と。
そしたら苦にならなくて。人によっては時間を決めた方が続くのかな?

まあ、誰もが走る必要なんかないんですけど、私の場合は運動不足なので。
おかげで痩せました。なぜ痩せるときは胸から痩せるのだろー、という
不満はありつつも、身体はスッキリ。


いなこちゃんのブログに引用してあったウィリアム・ジェームズの言葉
「心が変われば行動が変わる
 行動が変われば習慣が変わる
 習慣が変われば人格が変わる
 人格が変われば運命が変わる」
ジョギングと整頓をするようになってからというもの、1時間の空きがあると、
なにかしなきゃ、って思うようになりましたよ。
本を読んだりブログ書いたり仕事をすすめてみたり……。
前はぼーっとお茶でも飲もう、とか思ってたけども(^^;
ちょっと変わった。のかな?


些細なことでも、建設的な習慣を取り入れるって、けっこう大きいかもです。
ビジネス書にはよく書いてあることですが、身をもって、ということで。



ダメージ

 
繰り返しいろいろなところで読んだり、耳にしてきたことなのだけれど、
やっと自分のなかでわかったことがあるので、書いておきます。
「当然のことじゃないか」と言われるのは、まあ、承知のうえで……。


***


対人関係でストレスを受けたときは、
ストレスとダメージを、分けて考えた方がいいのかもしれない。


昨日、恵比寿で友人の話を聞いてて、ふとそう思った。
本人は、自分はストレスで苦しんでいる(彼女の場合、上司との関係)と
認識していて、確かにストレッサーによる日々の「罵詈雑言」
「身勝手な指示」が苦しみを作り出しているらしいのだけど。

毎日、小さな刃で少しずつ心を削られるうちに
性格までなんだか変わってしまった彼女を見ていると、
ストレス原因を排除すればスッキリして終わり……じゃないよな、と。

ストレスを回避する、楽しめる状況に変えていく、
それと同時に、
心ないことで傷つけられたダメージそのものを癒す、傷口を縫いつける、
という、自尊心を回復していくフェーズが別に必要なんじゃないのかしら。

そしてそれには、絶対的に、他人の力が必要なのではないかしら。
自分だけでなんとかしようとしたら、ながい、ながーい時間が
かかってしまうのではないかしら。


……やっぱり、すごく当たり前のことを言ってますね。あきれられるかな。
こんなことすらわかってなかったから私は、
自分がされたことを笑い話にして、気晴らしに励んで、でも

 「私は、他人に、ここまでヒドイ扱いをされていい人間ではない!」

という、魂の、自尊心の悲鳴に、ちゃんと行き場所を与えてあげなかった。


だから、いまだに立ち直ってないことがあるもんね。
でも、どうすればよかったのかなあ。

相手から納得いくまで誠実な謝罪を受ける。気が済むまで繰り返し相手に
罵詈雑言を投げつける。戦って勝つ。ひれ伏させる。見返してやる。
同じ愚痴を1000回繰り返しても聞いてくれる人にひたすら自分を肯定してもらう。
第三者から無条件に近い愛と献身を捧げられる。そんなの吹っ飛ぶほどの
大成功を仕事で収める。そんなの吹っ飛ぶほどの大金を得る。


うーん。



恵比寿!

恵比寿!

会社員時代の同期たちと、恵比寿の「間人」。

シメサバがうまいっ
エビパンがうまいっ

で、今日は日本酒です。

王子のいない土曜日は

 
王子が草野球にいってしまって、いきなりやることがなくなった
本日土曜日です。

週休ふつか制サラリーマンの王子にあわせて、
平日に仕事を寄せ寄せして土日を空けるようにしているんだけど、
けっこう王子も土日には急に予定が入っちゃうし、
あんまり無理に合わせようとか考えない方がいいのかもだなあ。


あなたのために、が行きすぎると押しつけがましいし人生を見失う。
自分最優先、が暴走すると偏狭でわがままになってしまうし
人生に奥行きが生まれない。
健康的なバランスでいきたい、と思うのだけど、難しいなあ。


で、まだ午前9時。まるいちにちの予定のない空白をどうしようか。

やることは、そりゃ、本を読んだりなんだり、研鑽を積まなきゃならん
分野なんてやまほどあるけど、お勉強したくないテンションなんだな。
午前中は映画にいくとして、そのあと、
ゴロゴロしてボーッとして過ごすのももったいないし、うーん。


と、思いついた、こういうときは、お菓子作りだ♪


思いっきり手の掛かるケーキ!
時間がなくて、なかなかチャレンジできないやつ。

できあがりが綺麗で、キラキラしてて、ああ作ってよかったなあ、って
思えるもので、そしてもちろんとろける甘さで美味しいの。

クルミのヌガーを下敷きにしたチーズケーキ。
卵白を大量に泡立てて、マカロン。
生地からこねたレモンクリームパイ。
あるいはショートケーキの上に、バラの形にクリームを絞ってみる。


ケーキづくりの何がいいって、手を動かしながらいろんなことを
考えられるところ。ケーキのことを考えてるわけじゃないんですよね。
これから仕事どうしようかなあとか、こないだ○○ちゃんが言ってたあれは
どういうことなんだろうかとか。手と頭の一部を作業に使いながら、
バックグラウンドでずーっと考え事ができる。

そすると、ただ考えてるとネガにいくことも、建設的に考えられるんです。
だって料理って建設的なことじゃないか。
考え事って、ビルドしていく行為といっしょにしてるときが、一番はかどる。
手先を使うってのも、いい刺激なのかもしれない。


うまくできたら、いい土曜日になるはずだ。
午後まで気力が失せなかったら、材料を買いに行ってこよ♪



辞表


   風のように切り結ぶ
   瞬発と放射そして
   豊穣な眠り
   をのぞみながら
   一日の強弱の
   あわいで溺れる
   心地よく溺れる
   寝たふりに似た罪悪感を埋める
   笑い
   空間のふるえは共振の錯覚
   円滑は便利だ
   単純はたくましい
   この腹から生えてそだて
   そうしてぺたんとすたんぷを
   押された気がして改札をくぐる
   一日が終わっている
   容赦がない
   閉店した数々のシャッターの間で
   ひかる改札は美しいが私は
   美しくない
   
   愛だろう
   唐突なひらめきは
   生理現象
   会いたいという衝動は
   いつかの高価なご飯のようだ
   一滴のとくべつのしたたりを乞うて
   だらしなく舌を差し出したまま
   自転車でむかう
   
   要素数が足りない
   退屈だあ退屈ようと歌をうたう
   明日のことが毎日毎日くっきりで

   体調がいやに悪い
   のがいやになりました




春ですものね

 
トーストをくわえて角でぶつかって始まるような恋がしたくて (若崎しおり)


***


午前中、友人のショーコちゃん(仮名)から電話。

 どうしたの、OLさんがこんな時間に珍しい。
「会社休んだの」
 なんで? 具合わるいの?
「恋わずらいで」
 そらまた、はた迷惑な。
「ウソよ、代休。
でもね、今度はホンモノ。年下なの、かわいいの、恋しちゃったの」
 恋かあ、春だねえ……。
「いいかげんな返事しないでよ季節は関係ないでしょ、
どんな人なの? って聞きなさい」
 相変わらず女王様なのであります。今度はホンモノ、というその台詞、
 ここ5年間でどれだけ聞いたことやら。という言葉は飲み込んで、
 すみません、どんな人なんでしょうか。
「かわいいの!」
 さっき聞いたよ。あほか。つまりあれね、ノロケたいだけなわけね。
 相づちをうちながら本棚なんか整理しはじめちゃう。マンガ増えたなあ。
「ちゃんと聞いてよお、友達がいがないわねえ」
 友達だから切らずに聞いてやってんだっ!
 しかしまあ、うらやましいですよ。ひさしぶりに恋でもしたいですわ。
「どんな恋?」
 トーストをくわえて角でぶつかって、思いがけなく出会っちゃう恋だよ。
「あははは! それ、いいね!」
 ちゃんと前を見なさいよ! そっちが飛び出してきたんだろ! とかね。
「そうそう、最初はナニヨコイツ、とか思うのよね、王道よね」
 そしたら次に駅のホームでばったり会って、コンタクトを落とした人に
 つきあって、必死で探してあげてる姿をみちゃったりする。
「意外にいいヤツかも、なんてキュンとするところから始まるのね。
彼が着てるのはオーソドックスな詰め襟の学生服がいいなあ私」
 じゃあ主人公はブレザーで。
 パンツ見えそうなやつじゃなくて、普通のスカートでお願いします。
「フレッシュなサラリーマンと駆け出しOLじゃダメ?」
 そのときは、取引先でばったり再会しよう。
「ばったりが基本なのね」
 そりゃそうだろう。で、最初は素直になれなくて。
「憎まれ口ばっかりたたいちゃったりするのよね」
 でもいざというとき助けてくれて。
「ひょっとして? とか思い始めるのね。青春ね」
 もちろんふたりとも、それが許されるくらい容姿は良いわけです。 
「当然独身でね。ダメじゃない、いろいろ」
 まあ、そうね。
 でもさ、そんなこと言ってたらさ、角でぶつかったって、あ、すみません。
 ってなもんなんだから、日常なんて。
 身近な工夫で、無理くり非日常を呼びこまなきゃいけませんよ。
「なによ、どうすればいいの?」
 まず、トーストをくわえて走ってみる!
「あははは、ばーか」
 そういう地道な努力を怠ってるから恋が降ってこないんだな私には。
「うふふ、そういうことにしといてあげるわよ、私は幸せだもんね、
かわいいのよ彼、ショーコさんみたいに綺麗なひと見たことないって言うの」
 くそっ、話をそらしたと思ったらもどってきてしまった!

きらきらした声をたっぷり聞いて電話をきった。
出会いと別れの3月か。あんまり関係ないけどさ。
今度はホンモノが、今度こそ本当だといいね。お幸せに!



ささづか

ささづか

わが本籍地、笹塚にて、アロマセラピスタの親友いなこちゃんと飲み。
確定申告ハイで、なんだか一方的にしゃべってしまった。

おいしい食事をたのしい会話とともにいただける相手が目の前にいて。
合いの手に少々の(?)ワインがあって。
仕事は一段落して物思いもない。
幸せだなあ。


そしてやっぱり笹塚はいいところでした。
私が東京の生活に望むすべてがある、素敵な街だ。
ひとり暮らしだったら問題なく住めるんだけど
3LDK以上を確保しようとすると高くって、引っ越してしまったのです。

いつかはここに戻ってきたいな。


日常の曖昧

 
毎度毎度の朝帰り。
三千世界の烏を殺し~♪ (そんな上等な状況ですか)
がらあきの電車でうとうとするのって、気持ちいい。晴れた日はなおさら。

しゃきっと気合いをいれて、朝ごはんの支度。コトコト。
王子様がヒゲを剃る電気音がジィジィと聞こえてくる、毎朝律儀にご苦労さま。
こちらも昨夜は朝まで飲み過ごしたご様子。
束縛に感じない程度のやさしい恨み言を応酬したあと、
いつもの調子で連携してぱぱっとごはんを並べ、では、いただきます。

少々のバグがあっても、慣性の法則にのっとって結構なスピードにて
前へ前へと推進されゆくのが生活というものなのだなあ。
なかなかに強靱だ。


「無精にヒゲを伸ばすって、どんな気分なの?」
昔、恋人に聞いたことがある。
なんと答えたのだったか、忘れた。



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