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ワタリウム:島袋道造展 美術の星の人へ

 
ワタリウム美術館で、現在、アーティスト島袋道造さんの
「美術の星の人へ」開催中です。

そのイベントの一貫として、先週、
発酵仮面・小泉武夫東京農大教授と、島袋さんとの対談がありました。


題して 「誰が最初にタコを食べたか?」


たった500円のチャージ(展示会鑑賞券1,000円+対談聴講券500円)で、
アーティスト本人と、あの食の大家との対談が聞けるなんて、
いつもワタリウムさまさまです。

人数が少ないとこがまたいいんですよ。40人くらいで聞ける贅沢。
(前も、日比野克彦さんのセミナーを聴くことができました。)


前半は、世界中を旅している島袋さんの撮ってきた食に関するスライド写真を
見ながら、小泉さんとふたりでコメントしていく形式。

アフリカの寒村で、掘っ立て小屋でつくっているぼろぼろの干物。
中国雲南省の路地で、地べたで売られているキノコ。
量り売りの蜂の巣。小さな竈でヤギからチーズを自作する農民。


小泉 「いやぁ、おいしそうですねえ」
島袋 「えっ、おいしそうですか!?」


という掛け合いを交えながら、小泉さんはそれまでに見てきた
珍しい食べものの話をします。キビャックとか牛の血を吸わせたヒルとか、
読者にはおなじみの話ですね。
でも生で聞くとその臭気や味が迫ってくる感じがします。


カンボジアでは豚の肝臓のなれずしを食べて、ひとりだけ無事だったとか。
「毎日納豆を食べているからだ」と仰ってましたけど、そんなことで腐敗した
豚の臓物をはじきとばせるものでしょうかね???

あの異常にハイなパワフルさといい、驚異的に頑丈な胃腸といい、
なんかこう、未知の物質を分泌しているんじゃないかと疑いたくなっちゃう^^;


後半は、灰屋紹益の恋物語やら、沖縄の見どころやら、
例の小泉さんの講談調の語り口で、なめらかに脱線していきました。
それもまたたのし。


そしてそして、なんと最後にですね
「みなさん、これであたしの人間の大きさをわかってくださいよ」 と言いながら、
大きなアタッシュ(通称・四次元ポケット)から取り出したのは・・・


 タコ、まるいっぴき!!!(゚Д゚ ;)


茹でっぱなしの、刺身用の、非常に立派なタコです。巨大です。
そんなもん鞄に入れてアンタ(笑)。
小泉さんの体型とあいまって、ホントに四次元ポケットを携帯してる
ドラえもんに見えてくるですよ!

ちなみに私の隣で聞いていた見知らぬ娘さんは、鞄からタコが出てきたとたん
きゃっと叫んで私に抱きつきました。驚いたんだろうねえ~(笑)。


小泉さんは、「あ、半分は私のね」といって、巨大なタコを半分に切って
また四次元ポケットにしまいこみ、

「あとは皆さんで食べて帰って。 これ、実家から届いたばかりの最高級の
刺身用タコですからね~、美味しいよ~」
と、言いつつ、さっそうと帰って行かれました。


対談のタイトルが「誰が最初にタコを食べたか?」だし、
島袋さんもタコを使ったアートをいろいろとなさっている方なので
(明石のタコに日本海を見せるとか、自作のたこつぼでタコを捕るとか、
面白いアートワークをされています)、
気の利いた美味しいジョークを仕込んでこられたんでしょうね。

人数が少ないからこそ分けあって食べられたわけで、
40人くらいって、いいかもです。 「1クラス」っていう教室サイズだもん。
その場の連帯感も生まれて、ほかほかした空間になりました。


しかし、すっごい破壊力でしたよ! 

演者がタコ刺しを振る舞うなんて!!
思い出してしつこく笑えます。 鞄からタコ・・・タコ・・・ぶっ、ぶははははは!


んでもね、笑いながらもちょっと考えたのは、これがイカとかまぐろだったら、
ここまで笑えなかっただろうなってこと。
タコという生きものには、そういう、なんかちょっと気安い雰囲気、
「このタコ野郎!」なんて悪口にもなっちゃうような、まぬけな磁場がある。

あれはなんでなのだろ、見た目だと思うんだけど、見た目のどのへんから
まぬけの磁場が発生しているのかな? なんて考えてしまいました。
島袋さんのタコアートワークに触発されたのかしら。


最後には島袋さんに質問できるコーナーもあって、非常に有意義な時間を
過ごすことができました。愉快だったなあー。


あ、タコ刺しはとっても美味しかったです。あんな味が濃いタコめったにない。
2切れ食べちゃった♪



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コメント

彼がタコを取り出す様子を想像して、噴き出してしまいました。
しかも、半分持ち帰るところが、もう(笑)
素敵な会に参加されていますねえ。うらやましいです。

>酒徒さん

そうなんです、わざわざ半分は持って帰るって言うのが(笑)。
小泉教授、かなり強引でマイペースなのに、天然の愛嬌があって、
ホントに楽しい会でした。

あと、書きませんでしたが、フグの卵巣の糠漬けもお土産に
持ってこられていたんですよ。
それも切り分けて、あとでいただきました。
猛毒を菌で分解するって不思議な知恵ですよね。
おいしい酒のつまみ味でした(゚▽゚*)

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