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愛しの芙美子さん

 

私はお釈迦様に恋をしました
仄かに冷い唇に接吻すれば
おおもったいない程の
痺れ心になりまする。

ピンからキリまで
もったいなさに
なだらかな血潮が
逆流しまする。

心憎いまで落ちつきはらった
その男振りに
すっかり私の魂はつられてしまいました。

お釈迦様!
あんまりつれないではござりませぬか!
蜂の巣のようにこわれた
私の心臓の中に……
お釈迦様
ナムアミダブツの無情を悟すのが
能でもありますまいに
その男振りで
炎のような私の胸に
飛びこんで下さりませ

俗世に汚れた
この女の首を
死ぬ程抱きしめて下さりませ
ナムアミダブツの
お釈迦様!











**********


何度読み返してもたまんない気持ちになる。
大好き。

熱くたぎる女の血潮、生命のエネルギーがフツフツと渦をまいています。
若いうちしか書けない詩ですよね。
こんな女に愛される男は幸せでしょうね。


林芙美子の詩なんですよ。
芙美子は、本質的には詩人だったんだなあと思います。


あ、著作権は切れてますから(笑)。


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