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放浪息子

 
志村貴子さんの『放浪息子』、10巻が出ましたね。


相変わらず素晴らしい・・・素晴らしいとしかいいようがないっ!!



いま、一番すきなマンガ家さんです。
『敷居の住人』もバイブルですが、『放浪息子』はさらに素晴らしくて、


何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も


読み返してしまいます。

読み返すたびに痛くて、涙ぐんでしまいます。


女の子になりたい男の子、似鳥くんの成長物語です。

最初は小学生だった似鳥くんも、中学2年生になりました。

粗暴なおねえちゃんも、心やさしい友人たちも、
みんな少しずつ大人になっていきます。

ちょっとしたことにつまづいて仲違いしたり、

クラスメイトたちの声なき声に追い詰められたり、

思いがけないやさしさに触れて立ち直ったり。

ローティーンの青春のままならなさを、やさしく繊細なタッチで
丁寧にすくい取っていきます。

絵もまた繊細で、うっとりするほど線がうつくしいの。


志村作品の魅力は、ひとことでいうと、マンガっぽくないところ。

マンガのキャラって、普通、キャラがキャラキャラしてるんですよ。
(日本橋ヨヲコさんの『少女ファイト』なんかを思い浮かべていただけると。)

ツンデレキャラはあくまでツンデレな動きするし。

いい人キャラはどこまでもいい人でさ。

よくいえば「キャラが立ってる」というヤツを、目指しているのだと思う。


志村さんのマンガは、そういうわかりやすさでラクしてない感じがします。
記号をあてはめられる人物がいない。


基本的にはやさしく気弱な似鳥少年も、

ときどきはイヤミになったり、
爆発したり、思いがけない勇気をふるったり。

男らしく気高い高槻さんも、

気弱になっていじけたりもすれば、意地っ張りになったりします。


キャラがちゃんと、表面的じゃない部分で揺れ動いているというか。

それでいて、各人の個性は、トータルで見ると一貫性もある。

「実際の、生きてる人間って、こういうものよね」って思うんですよ。


すべての登場人物がいとおしいマンガって、そうそうありません。

もう、マンガの中の子というか、親戚の子どもたちっていう感じ。
彼らの人生に幸あれと、本気で思ってしまいます。




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